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485.デザートはジャスティス!

 

 2回戦が終わって1時間の休憩が終わるといよいよ決勝戦、マスルとエビファイによる最後の戦いが始まる。


「さあ皆様お待たせしました。いよいよ決勝戦が始まります!このアーガイルで一番美味い料理を作れるのは誰か?そして賞金1億メルとアーガイル・ブランドを手に入れる事ができるのは誰か!?この最終決戦、皆様お見逃しなく!!」


 巨大な冷蔵庫の前にマスルとエビファイは立って睨み合っている。


「勝つのはワタシデス」

「いいえ、私が一番です」

「両選手、気迫が凄いですね!では決勝戦のお題を説明します。お題は“デザート”です!食材はこのリストに書かれた材料を見つけてデザートを作ってもらいます。先程と違ってこのリストに書かれている食材のみ使用できますので、それ以外の食材を使った場合は失格になります。制限時間は1時間30分、では二人共頑張ってください!スタート!!」


 巨大な冷蔵庫に入って食材を探し始めた。二人が持っているリストに書かれている材料はバニラのさや、卵、グラニュー糖、生クリーム、牛乳である。

 これらをいかに早く見つけることができればその分、料理が長く作ることができる。二人は走りながら目的の食材を探し回る。


 エビファイは天井にジャンプし張り付く、そしてそこから食材を見つけると天井を走ってその食材のところで飛び降りる。


「まるでニンジャみたいデスネ」


 マスルはエビファイが走った方向に行くとそこには牛乳と生クリームが置いてある乳製品コーナーに辿り着いた。残るはバニラのさやと卵とグラニュー糖を見つければいいのだが……。


 エビファイは天井から真っ直ぐ入口に戻っていく。どうやら先に食材を見つけて料理に取り掛かるみたいだ。マスルはそれぞれの食材がありそうな場所を探すのであった。





 一方、エビファイは厨房に戻ってまずボウルにバニラのさやに切り目を入れ、種を出す。その後卵を卵黄と白身を分けてボウルに卵黄、グラニュー糖を入れて混ぜる。

 そして牛乳を入れて湯せんしながら泡立てる。そのボウルを今度は氷水にあてて冷まし、別のボウルに生クリームを泡立てる。


 エビファイが料理している最中にマスルが厨房に到着する。制限時間は残り60分である。


 (間に合うのか?)


 俺は疑問に思ったがマスルは最初ボウルにバニラのさやの種、卵黄、半分のグラニュー糖を入れ混ぜ、混ざりきったら生クリームと牛乳を入れて複数回加え混ぜながらシノワでこしながら器に入れる。

 そしてマスルはオーブンを使う。


 俺達の国ではLiSMを使って飲食店やホテル等の施設にオーブンを採用している。イスフェシア皇国の人達はそのオーブンを見て不思議に思っているようだ。この時代の他の国でオーブンといえば耐火レンガや石窯等でピザやパンを作るがコンダート王国では機械で作れるようにしている。どうやらマスルはこのオーブンの使い方を知っているようだ。


「この国は便利な調理器具がいっぱいで素晴らしいデース」


 バットの半分の深さに沸騰した湯を注ぎ、160℃にしたオーブンに入れる。


 そして視点は変わりエビファイは先程作ったホイップクリームとバニラクリームをなじませる。流しかんに流して3~4回打ち付け空気を抜き氷の魔法を使って急速冷凍する。


 そしてマスルはオーブンから取り出して残りのグラニュー糖を振りかけてスプーンをガスコンロで熱してそれをグラニュー糖に焦げ目を付ける。


 エビファイは流しかんの上部を引き抜いて型から外して包丁でさいの目に切って器に盛り付ける。


 そして二人のデザートが完成する。間もなくこの2人のどちらかが勝者となる。




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