454.デッドオアアライブ
久々のおふざけ回です!
生暖かい目でご覧下さい笑
あの後ほぼ寝ることなく書類作成に追われていたが、昨日になってようやくメリアも仕事が終わり、俺の仕事を手伝ってくれた。
そのおかげで昨日の深夜前に公務のほとんどを終わらせることが終った。
そして久々に自分のベッドで眠りに付いていた。
数日後の昼
俺は久々に後宮地下の射撃場にいる。
レナが今日昼に日々の俺の頑張りを労う意味も込めて手料理をふるまってくれるらしいので、それを待つためだ。
出来上がるまで数十分ほどあったので、フルオートが出来る銃を引っ張り出し、気分転換していた。
ダダダダダダッ!ダダダダダダッ!
これまでずっと執務室に缶詰状態という事もあったので、相当ストレスが溜まっていた俺はぺーパーターゲットに向けて銃を変えながら4千を超える弾を連射しまくっていた。
時間を忘れるほど連射しまくっていた俺だったが、背後に気配を感じ、持っていたM249を射撃台にそっと置きアンロードしてからゆっくり振り返る。
「エレオノーラ!帰っていたのか」
そこには俺が以前、奴隷商から買った後に渡した服を着たエレオノーラとメリアが立っていた。
「はい、任務を終えて無事ご主人様の元へ帰還いたしました」
「おかえりエレオノーラ」
そしてエレオノーラはそのまま俺に抱きついてきた。
「長いこと離れ離れで会いたくてしょうがなかったんですよ!」
「ごめん、ごめん。でもエレオノーラじゃないと彼を助けられなかったんだよ?」
「わかってます、わかってますけど……、でも離れ離れは私にとってもつらいんですよ?」
作戦の為とはいえ俺と離れて行動していたことにエレオノーラは少し不満だったようで、頬を少し膨らませ俺を胸の位置から見上げる。
「これからはずっと一緒だから、心配しないで。それと言ってくれてありがとう」
「ウフフッ!」
少しでも機嫌を戻して欲しかった俺は、彼女の頭を優しくなでてあげた。
するとすぐに顔を俺の胸にこすりつけ始めたことから、ご機嫌を取り戻してくれたようだ。
「ワタ?上でみんな待ってるわよ?」
「ああわかったよメリア、今すぐ行くよ。さぁ、行こうか」
「はい!」
上の階に上がり、キッチンに行くと、カレーのいい匂いが漂っていた。
そしてキッチンの奥では出来上がったカレーをお皿に盛りつけるレナがいた。
今のレナは普段戦闘服や軍服のイメージしかない彼女からは想像できない雪のように白いフリル袖のエプロンをつけていた。
「あ!丁度今出来上がったところなんですよ!後少ししたら席に持っていくので、テーブルに座って待っていてください1」
「わかった、待ってるよ」
レナは今回の為に、喜ばせたいと思って陸軍の炊事隊に混ざってコツコツ修行をしてきたそうだ。
前世では勉強と剣道にうち込んでいたので、全く初めての料理ともあって、習得するのにはなかなか苦労したらしい。
作る料理がカレーになったのは彼女曰く「一番簡単で色んな具材を入れられて、色んなパターンの隠し味を入れることが出来て、同じ料理でも何回も楽しませることが出来ると思ったから」なのだという。
「カレー!カレー!まだかなっ!」
気付けばテーブルには、カレーの匂いに引き寄せられたのかミサが待っていた。
流石はカレーモンスターといったところか。
「シルヴィアとキューレも来てたんだ」
「お久しぶりですご主人様!」
「久々に会えて嬉しいよ!」
そのほかにはキューレやシルヴィアも来ており、ミサと一緒にテーブルに座っていた。
「お待たせしました!レナ特製カレーです!」
「おおっ!……お?」
俺はレナが持って来たカレーを見て一瞬喜びの声をあげたが、すぐに疑問と軽い恐怖感が襲ってきていた。




