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425.アレクシドロ最終決戦3

 

 偵察部隊が攻撃を受けてから数分後。


 遮蔽物となりそうな門の瓦礫があるところまで、各大隊は前進を始めた。

 瓦礫がある場所にたどり着くまでは全く攻撃を受けることなく進むことができた。


 偵察部隊は攻撃されてしまったが、ここまで何事もなく進んでこられた事から、城にいたすべての兵が地形を変えるほどの砲爆撃によってほとんどやられてしまったのではないかと海兵隊員の中では話題になっていて、偵察部隊は残っていた罠にでも引っかかっただけだろうとまで冗談半分で囁かれていた。


 しかし、隊員たちが楽観的である一方。

 各大隊長や連隊幹部たちは、まだ何か奴らが隠しているのではないかと疑うほどであった。



 瓦礫付近にたどり着いた第一大隊の隊員はすぐに双眼鏡で敵陣地を確認する。


「向こう側の瓦礫の周辺に多数の帝国兵らしき人影が見えます」

「あれだけ砲撃されておいてまだ生きていたのか……。そんな事を言っていては仕方ないなAT-4を持ってこい!ここからっ」


 ドカンッ!


 中隊長がAT-4による攻撃指示を出そうとした瞬間、城の方向から何かが飛んできて爆発した。


「うわっ!」

「何が起こった!」

「敵の攻撃です!」

「衛生兵!衛生兵!」


 ドカンッ!ドンッ!シュッン!


 いきなりの攻撃に海兵隊員たちは混乱し、ほとんど無防備の状態に近かった為数人の死傷者がでてしまっていた。


「クソッ!応戦するんだ!」

「AT-4を早く持って来い!」


 不意打ちを喰らってしまい混乱してしまったが、すぐに隊員は立て直し、HK416A6やM249のによって応戦し始めた。




『5RHQ(第5連隊本部)、51BHQ(第1大隊本部)、何が起きている?』

「51BHQ、5RHQ、敵の攻撃と思われます!現在状況確認中!」


 爆発音と射撃音を聞いて、第5連隊本部はすぐに第一大隊へ状況確認の為の通信を入れて来た。


『5RHQ、了解。重迫撃砲中隊の支援は必要か?こちらから指示しておくが?』


 第5連隊本部は第一大隊の負担を少しでも減らすため、重迫撃砲中隊の火力支援実行を提案した。


「……、お願いします。座標は予め伝えて置いてあるのでそれと同じ場所に射撃するように伝えて下さい」

『5RHQ、了解、検討を祈る。アウト』



「何で攻撃されているかわかったか?」

「銃のようなものや爆裂魔法で攻撃してきている模様!負傷者が増え続けています!」


 負傷者がでてしまっている大きな原因の一つとしてあるのが、銃や弓からの攻撃に対しては万全の用意がなされていたが、魔法対策が全くされていないことだ。

 そして今海兵隊は爆裂魔法によって多数の死傷者を出してしまっていた。


 そんな中、爆裂魔法で身動きが思うように取れないところに、“かろうじて人の形をした何か”が一斉に突撃してきた。


「中隊長!何かこちらに突っ込んできます!」

「何?」

「何かが突っ込んできてます!」

「そんな、わけある……、何だあれは!?」


 中隊長が見る先には腕を4本生やしたものや巨大化し非常に醜い顔になったものなどといったもので構成された集団がこちらにすさまじい速度で突っ込んできていた。

 それらは見た目も速さももはや人とは到底思えない。


「う、撃てッ!撃ちまくれ!こちらに近寄らせるな!」


 その勢いに中隊長以下隊員たちは今にも逃げ出しそうになるが、向かってくる敵に対して射撃をすることによって何とかその場にいることが出来ていた。


「中隊長!あいつらの一部の奴は弾を弾きます!」

「だったらそいつに重機関銃かパンツァーファウストでもお見舞いしてやれ!」

「りょ、了解!」


 迫ってくるものの一部に表皮が固いものもいるらしく、5.56㎜弾や狙撃手が持つ7.62㎜弾でははじき返されてしまっていた。

 小銃では効果がないという状況に中隊長はそれらより威力のあるM2重機関銃やパンツァーファウスト3という無反動砲を撃ち込むように命令を出した。


 命令を聞いた隊員たちは、命令通りハンヴィーの屋根に搭載していたM2重機関銃を小銃弾が通らない奴に向けて射撃を開始。さらに無反動砲手たちはパンツァーファウスト3に加えカールグスタフM3も加え射撃を開始した。


「12.7㎜、貫通しません!」

「なら他を狙え!」

「無反動砲は効きます!」


 どうやら巨大化したものは12.7㎜さえも弾いてしまうようで、その巨大化したものは無反動砲の攻撃によってようやく倒すことが出来ていた。


「中隊長!奴ら止まりません!」

「接近してきます!」

「ひるむな応戦しろ!念の為着剣して置け!」

「「「了解」」」


 しかし、それでも敵の足は止まることはなくすさまじい速度でこちらに迫ってきたため、隊員たちの攻撃ではあまり数を減らすことが出来ず、ついに接近戦に陥ってしまった。


 接近を許してしまった中隊は人ではない何かの力に抗うことが出来ず、次々に“喰われて”いってしまった。


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