表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
397/524

391.ベンデンの戦い3


「ベル、私は絶対戻ってきて貴女を追い越すんだから」

「……ならいいわ。行ってらっしゃい」

「ええ」


 ベルとの再会を誓ったシエルは、迎えの車へと乗り込む為、テントから出ていった。


「さて、ベル、すぐに麾下の部隊をここに呼び戻してくれ」

「了解!」




 リレイはベンデンの町周辺に展開していた王国軍部隊が全て撤退が完了したことを確認すると、すぐにセレンデンス空軍基地とハミルトン統合基地で待機中の爆撃部隊に攻撃要請を申請していた。


 二つの基地から一斉に出撃してきたB-2、B-1B、B-52の大編隊は、ベンデンの町目掛けて激しい爆撃を開始した。

 使用された爆弾のほどんどが帝国兵の隠れる森を焼き尽くす為のナパーム弾だったので、一瞬でベンデンの町と周辺の森は焼き尽されていった。

 さらに敵が潜んでいるとみられるトンネルの位置にたいして、B-1B爆撃機から誘導が可能なEGBU-28という掩体壕や地下施設への攻撃を目的とした、所謂バンカーバスターという爆弾で攻撃し、確実に敵に攻撃を加えていった。


 空爆が終わると間髪入れずに、203㎜自走榴弾砲やハミルトン統合基地から発射された長距離対地ミサイル等による遠距離攻撃を加えた。



 当然、その王国の激しい攻撃にさらされた帝国軍陣地はさすがに耐えきれず、トンネルごと生き埋めになるか爆撃で死傷者が続出。

 三分の二以上の兵が犠牲になった帝国軍だったが、トンネルによってつながっている地下司令部(最初の砲撃の時に司令部を移動していた)とその近くに逃げていた僅かな兵(40名ほど)だけが生き残っていた。



 その部隊を指揮する司令官は圧倒的な敵の攻勢にこれ以上の抗戦は不可能と察し、残った戦力全てを以って、王国軍が集結している司令部に夜間奇襲攻撃を敢行し一矢報いることを決定。

 その命令は、その日のうちに行われ、日も暮れ完全に周辺が闇夜に支配された時、帝国軍司令官は突撃命令を静かに発した。


 その命令を聞いた兵士達は息を潜め、足音もならないようにゆっくりと王国軍陣地へと向かう。


 しかし、王国側は常に暗視装置を使い警戒していたので、その動きは完全にバレていた。


「敵襲!敵襲!」


 王国側の歩哨は敵がこちらに攻めて来たと認識した時点で味方に無線で知らせた。


「照明弾撃て!」


 王国軍陣地内の迫撃砲から次々と照明弾が上げられ、あたり一面昼間のような明るさになる。

 照明弾の明かりによって敵が潜んでいることが明らかになった。


 眩い光にさらされた帝国軍は皆まぶしさで立ち止まってしまう。


「これではいい的だ……、射撃開始!」


 その命令を聞いた王国兵は一斉に射撃を開始。

 機関銃や自動小銃の射撃音が、夜の静寂を破り、断続的に辺りに響き渡る。

 時折、何挺もの機関銃から放たれる赤く光る曳光弾がまっすぐと敵目掛けて一直線に飛んで行く。

 その様子はまるで、手持ち花火を見ているかのようだ。


 その一斉射撃によって帝国兵は攻撃する間もなく、数分後には皆動かなくなってしまっていた。


 次の日

 昨夜の突撃がベンデンの町に展開する帝国軍の最後の抵抗と判断したリレイは、町への進撃を命令。


 街に入ると爆撃で吹き飛んだ家の一部がそこかしこに散らばり、焼き払われ燃えカスや生えたままの状態で炭と化した木しかなく、不気味なほど静かな町だった。


 こうして、予想外の抵抗にあったD集団だったが、空軍の猛爆撃等によって何とか落とすことが出来たのであった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
魔法の国と異世界転移者
←いつも読んで頂きありがとうございます。
拙作のスピンオフ作品です!(執筆者は別人)
よろしければこちらも合わせてご覧ください! cont_access.php?citi_cont_id=928248757&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ