表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
354/524

348.みんなと一緒に

 

「ワタ!ご飯の用意がもう出来てるぞ!いつまで入ってるんだ?」


 入口からエレザの呼び声がする。


 俺はもう少しゆっくり入っていたかったが、キューレが「ご飯早く食べ行こ!」と言ってきたこともあり、少々名残惜しさを感じながらも温泉から出る。

 すぐに着替えを済ませ、夕食の用意されている後宮の大広間へと向かった。



 大広間の大きな長机には、既にエレシアやアリサ達が座って待っていた。

 しかし、俺が座る椅子の近くでは、エレオノーラとシルヴィアが俺の右隣の席をめぐって言い争いをしていた。

 もちろん、もう片方はメリアだ。


「私がワタ殿の隣に座るのがふさわしい!急に現れた傲慢な白エルフには譲るものか!」

「やはりここでもその話を持ち出しますか卑怯者の黒エルフ!ご主人様の奴隷であるこの私が隣にいるのが自然でしょう?」

「奴隷?フフッ、とうとう白エルフも落ちぶれましたね!」

「貴様こそ、ご主人様の元に匿ってもらっているのでしょう?あまり変わらないのでは?」

「何を!」


 元居た世界でのファンタジーでもよくあるエルフとダークエルフの不仲説はどうやら、この世界でも当てはまるようだ。

 その後もエスカレーションしていく二人を皆は止めるどころか、どうにもならないから放っておいているという諦めた表情をしている。


 俺はこの様子を不思議に思い、隣にいたエレザにこっそり聞くと「エルフとダークエルフが揉めるのはいつものことだ、あれを止めようとするとかなり面倒だからな。結局放っておくのが一番」と返って来た。

 さらにコンダート王国のことわざのようなもので「エルフとダークエルフを近づけるな」というのがあるのだという。コンダート王国国内でも両者はお互いに自ら近寄らないようにしているぐらいなので、よっぽどなのだろう。

 このことわざには単に、戦闘能力が高いエルフやダークエルフに人間や他の亜人族が勝てないから近寄るなという意味と、両者は寿命が長いので人間や亜人族が死んでも続けるから間に入るなという意味がある。


 普段こういう時にはベルが誰彼構わず争いに介入しているのだが、今は大人しくセレアの隣に座っている。

 恐らく、最初は介入しようとしたんだろうが、セレアの一喝を喰らったのだろう。

 とはいえ、このままでは食事をすることもままならない。

 さらに、みんな俺にどうにかしてくれと言わんばかりの視線を送ってくる。

 その視線には「あなたの責任ですよね?」という意味も含まれているのだろう。



 俺は、その視線と止まらない二人の口論を止める為、強引にシルヴィアの腰を引っ張り席に座らせた。

 エレオノーラには端の空いている席に座るように、その方向を手で差し促した。


「キャッ!ワタ殿!な、何をなさるのです?」

「いいから、座って。長い間話してなかったからな、色々聞きたいしさ」

「そ、それなら仕方がないですね!白エルフはそこらへんで立っていればよいのです!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
魔法の国と異世界転移者
←いつも読んで頂きありがとうございます。
拙作のスピンオフ作品です!(執筆者は別人)
よろしければこちらも合わせてご覧ください! cont_access.php?citi_cont_id=928248757&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ