334.国外情報
帝国の情報に引き続いて、次は盟友であるエンペリア王国国内の情勢についてだ。
聞いたところによると、エンペリア王国も国内からある程度帝国兵を排除することができたが、それでもいまだにちょっかいを出してくる帝国に手を焼いているようだ。
・エンペリア王国に対する帝国の動き。
資料は以前、ベレカ城で目にした時と同じエンペリア王国海軍情報局と陸軍参謀部が作成したものだった。
エンペリア王国の周辺海域の状況
1.西部・南部海域
完全にエンペリア王国海軍が単独で制海権を完全に掌握し、自国の船が安全に航行可能できるまでなった。
これまでこの海域を支援してくれていたコンダート王国海軍第五艦隊は出雲国派遣の為帰港し、その代わりに第六艦隊が北部海域への支援に向かった。
2.北部海域
キャッシャンジャーの町と海軍基地が一時帝国海軍によって占領されていたが、コンダート王国海軍第六艦隊と海兵即応機動師団の支援を受けることができたエンペリア王国海軍は無事奪還に成功。
その勢いに乗ったエンペリア王国海軍とコンダート王国海軍第六艦隊の連合艦隊は完全にエンペリア王国周辺海域から帝国海軍を駆逐することに成功した。
コンダート王国海軍第六艦隊はエンペリア王国の周辺海域からの帝国海軍の駆逐とエンペリア王国海軍の支援という任務が終了した為、バーグに帰港した。
これで帝国による海からの侵攻は防げた。
しかし、その後も北部海域には度々帝国海軍の艦艇が現れるので警戒が必要。
エンペリア王国領土内の動き
一時占領されていたローレリア、ベルデディッタ、ガモンズの町はコンダート王国から供与された戦車や戦闘機などの強力な兵器を大量に投入し、さらにコンダート王国陸軍から第一空挺師団や第二戦車軍団が派遣されてきていることもあり、帝国陸軍は一方的に大損害を出し潰走、見事奪還に成功。
さらにエンペリア王国陸軍は国境に近い帝国領内に侵攻し、前線支援基地や航空基地を破壊し、こちらに攻撃をしにくくする作戦を敢行。
基地を守る帝国軍は激しく抵抗するが、抵抗虚しく各個撃破される。
これにより、長らく苦しめられてきた帝国空軍からの空爆や国境を毎日のように越えてくる帝国軍は大きく数をへらすことに成功した。
とある駐屯地に置いてあった戦車40両と航空基地に置いてあった戦闘機数十機が帝国兵によって盗まれてしまうという情報も上がってきている。
これについては、現在詳細を調査中。
帝国との戦闘の影響で国内北部や東部地域の農地がかなり荒らされたこと、さらに帝国軍兵士による略奪行為によってかなりの食糧が奪われてしまった為、国民のみならず兵士への食糧の供給に支障をきたし始めてしまった。
これでは兵は満足に帝国兵と戦う事ができなくなり、国民は苦しむことになってしまう。
この食糧問題を解決する為、急遽食糧がこの戦時中の中余るほど蓄えのあるコンダート王国に相談したところ、“無償”で送ってくれることになった。
コンダート王国からは「これまで我々が困ったときに兵や食料を送ってくれた恩返しだ」というメッセージが送られてきたという。




