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255.将軍救出作戦

 

 ところはかわって帝国海軍第七艦隊旗艦。


「王国海軍から攻撃を受けている」という報告を受けたものの、アマリス率いる第七艦隊はどこからともなく飛んでくるものに一方的にやられていく味方をただ茫然と眺めるだけで、何も出来ずにいた。


「報告……、砲撃はやみましたが残存艦は残り我が艦を合わせて残り7隻です」

「ああ、そうか」

 報告を聞いたアマリスはショックが大きすぎたのか、返答は薄くただ立ち尽くすだけだった


 王国海軍から受けていた砲撃がやんだころには、今まで“無敵のアマリス艦隊”の面影はどこにもなく、40隻もいた味方艦は7隻まで数を大きく減らしていた。

 それを見て、アマリスだけではなく帝国海軍第七艦隊に所属するすべての人間が初めての味わう負けとそのショックで戦意を一気に無くしていた。

 その報告が耳に入ってきていた琴音は、最初は目の前で起こったことをのみこめずにいたが、これが噂に聞くあのコンダート王国海軍だと悟った時やっと理解ができた。


「提督!王国海軍の船がこちらにものすごい速さで近づいてきます!」

「なんだと!?」


 先ほどまでは水平線にちらり見えていたものが、今やくっきりと何隻もの灰色の船が見える位置にいた。

 それを見た帝国海軍水兵たちは絶望感に襲われその場を投げ出すかと思いきや、提督が指示を出していないというのに皆戦闘配置につき砲撃の準備を始めていた。

 そして流石は歴戦の水兵とあって、1分足らずで砲撃準備が整っていた。


「提督、いつでも撃てるそうです」

「流石だな、よしわかった、この女も易々とられたくないからな、帝国の意地を見せつけてやれ!」

「「「「おっっっ!!」」」」



 一方、その頃状況を確認するために飛ばしたヘリから「敵の砲撃準備確認、降伏の意思なしと認められる」という報告を受けたエミリアは、当初予定していた拡声器等による降伏勧告を中止し、直接チーム4を突入させること決定した。


 チーム4の隊員は帝国海軍第七艦隊旗艦とされている船に、強襲揚陸艦ワスプに搭載されている11m級のRHIB(複合型ゴムボート)で接近させ、船の横に進入路を形成する為に長い棒の先につけたC4爆薬を爆発させ突入させる作戦をとる。


 そして、その後の支援や増援を送り込めるように艦隊を、敵の射程外ギリギリの約1㎞付近まで接近させていた。

 接近してから間もなく、ワスプからは準備が整ったチーム4の隊員たちが20艇のRHIBに分乗し出撃した。


「そろそろです」

「彼らならやってくれるわよね」

 そんな隊員たちをエミリアと気を落ち着かせてきたエレンの二人は、双眼鏡で様子を伺っていた。


 順調にチーム4は接近していっていたが、途中まで沈黙をしていた帝国側からこちらに砲撃をしてきた。

 しかし、数発の砲弾が隊員たちの乗るRHIB付近に着弾しただけで被害はなかった。

 それに対して搭乗していた隊員たちは、各々が持つHK416A6や銃架に取り付けられていたM134ミニガンとM2重機関銃で猛烈な勢いで撃ち返していた。

 激しい攻撃にさらされた帝国側は、その攻撃効いたのかそれ以降一切砲撃をしてくることはなくなった。

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