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238.正式営業開始!2


 着替えに行かせている間俺たちは机に置いてあった、気になっていた料金表を見ることにした。


 運賃は以下の通り

 単位Mコンダートメル1M当り0.01円

 ※コンダート王国内一般庶民平均月収30000M


 在来線運賃は1km当り1M

 自由席特急料金は1km当り1.5M

 指定席特急券は1km当り2M

 グリーン車特急券は1km当り2.5M

 グランクラス料金は1km当り3.5M

 寝台特急料金は100㎞当たり23M


 料金は比較的良心的な設定にしてあり、これなら一般庶民にも気軽に使ってもらえそうだ。

 これで高い料金設定だったら、せっかく利便性を高めるために作った鉄道がただの箱ものになってしまう。



 料金表を見ていると、アネッサが戻って来た。


「ずいぶんと早かったね」

「はい、そろそろ開会の時間なので、急いで着替えて来ました!……、それと、先ほどのご無礼をどうかお許しください」

「いや、いいさ、俺らも特に用が無いのに来てしまっただけだから」


 そしてアネッサの後ろからは、完全武装状態のミセア大佐が顔をのぞかせていた。

 その手にはSIGMCXが握られていた。


「両陛下、お時間です」

「ああ、じゃあ、行こうか」



 そうして厳重な警備が敷かれている会場へと向かうと、すでに多くの人が押し寄せるようにして待っていて、その中には商業ギルドに所属する新聞記者のような人たちが一生懸命メモを取っている姿が見られる。


 俺たちはそんな中、貴賓席へと案内された。

 貴賓席にはKNR総裁であるテーシャや国土交通大臣のジョシュア・カレン、アルダート市長が座っていた。

 そこに座ると同時に、司会の人が式典の開始前の挨拶を始めた。


 司会による挨拶が終わると、いよいよアネッサの出番である。

 壇上に上がった彼女は、先ほどまでの緊張は嘘のようにすらすらと暗記していたであろう原稿を読み上げていた。


「皆さん、本日はこのアルダート駅そしてコンダート王国国有鉄道の開業式典にお集まりいただきありがとうございます!まず初めにこの“鉄道”というものをこの国にそして私たちにこのようにして利用する機会をつくってくれた国王陛下並びに女王陛下にお礼申し上げます、本当にありがとうございます。そして今日より全国の主要都市すべてを結ぶこの鉄道を気軽に利用できるようになりました。それこそ今までは何日も何週間もかかっていいましたが、これからは長くても一日あればどんなところまでも行けてしまうようになります!さらに今後も路線が増えていくのでますます便利になることでしょう!さぁ、皆さん鉄道の旅をこれからどうぞお楽しみください!では、これよりテープカットを始めます!!」


 アネッサの話が終わると、壇上の前に用意されていたテープカットテープを俺とメリア、テーシャが金色のはさみによってカットをした。


 テープカットと同時に、頭上に設置されていた大きなくす玉がパカット開き中からは「祝 コンダート王国国有鉄道正式営業開始」と書かれた垂れ幕と一緒に金色の紙吹雪が出てきていた。

 さらにくす玉が割れたと同時に陸軍中央方面軍楽隊によるファンファーレのようなものが演奏された。


 その後、少しして一般客の構内への入場が始まった。


 自動改札機に事前に購入してもらっていた硬券を入れて構内へと入っていく。

 その様子はまるで、朝の通勤ラッシュ時の新宿駅のようだ。

 構内に入っていく人はざっと5万人にはなるだろう。


 聞くところによるとこの為だけに地方から来ている人もいるとか、それほど期待や関心があるということだろうか。



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