表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/524

226.KNRからの報告

 


 庁舎内に入った俺とメリアは早速KNR総裁のエルデバラン・テーシャに会う為、最上階(35階)にある執務室に向かった。

 執務室のある階へは高速エレベーターで昇っていく。

 乗っているときには激しいGに襲われることもなく、ふわりと心地のいい上昇の仕方だった。



 アッという間に最上階へと着いた俺とメリアは、その速さに驚かされながらも執務室に向かい、ノックして入った。



「どうぞ」


 ドアの向こうから返事が聞こえてから大きな木造のドアをゆっくり開く。

 開けると、すぐ目の前にはお辞儀をした状態でテーシャは迎えてくれた。

 その黒いスーツ姿のテーシャは何度見ても、長年にわたって経験を積んできたキャリアウーマンのように見える。


「お待たせ、テーシャ、ご機嫌いかが?」

「女王陛下に国王陛下、ご足労頂きありがとうございます」

「いや、いいんだ、それにしてもあのエレベーターは早いな!」

「現代のものに慣れているはずの国王陛下でも驚かれたんですね!」

「多分久々に乗ったからそう思っただけかもしれないけどね……、それはさておいて、鉄道敷設関係やらその他もろもろどんな状況か教えてもらってもいい?」


「はい、ではどうぞそちらの席にお座りください、お話の前にコーヒーをお持ちしますね……、誰かいる?」


 テーシャは俺たちを執務室にある客用の革張りのソファーに座らせると、隣の秘書室にいる部下を呼んでいた。


 すると数分後、この部屋と直接ドア一つでつながっている隣の部屋から出て来た女性秘書は呼ばれただけなのにも関わらず、コーヒーをトレーに乗せて持ってきていた。


 ちなみに、こうして目の前には机やソファーなどの家具、果てはビルなどの建物が当たり前のように存在しているが、これは俺が移動中や寝る前に少しずつ召喚していったから存在している。

 ビルや線路などは元々何もなかったところに召喚し設置していて、机や食品、銃、服などは倉庫のようなところに納品するかのように一括で召喚し、そこから各所必要なところに運搬して使うようにしている。



 閑話休題



 コーヒーを飲みながら俺とメリアは早速テーシャから報告を受けていた。


「現在は国王陛下が計画していた路線すべて、試運転をして線路の異常や信号、電気供給等の確認までが終わっており、明後日行われる正式営業開始時には全線が問題なく運用可能な状況になっています」

「そうか、それはいいが、つい先日まで言っていたモンスターによる妨害はなくなったのか?」

「それが、不思議なことに妨害にあっていたすべての場所からモンスターの気配が一瞬にして消えていまして……、これについてはKCIAや鉄道捜査部が調査しているところですが、これについて何もつかめていない状態です」


 今までは鉄道関係者がモンスターの襲撃を受け少なくない犠牲者が出ていたが、それが何の前触れもなくピタリと止まっているというのだから驚きだ。

 これによって、今まで滞っていたものがすべてうまく進み、おかげで正式営業開始には間に合わないだろうと思われていた路線が、無事開業までこぎつけることができた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
魔法の国と異世界転移者
←いつも読んで頂きありがとうございます。
拙作のスピンオフ作品です!(執筆者は別人)
よろしければこちらも合わせてご覧ください! cont_access.php?citi_cont_id=928248757&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ