139.国内インフラ整備2
ここに出て来た魔術核融合炉は完全なフィクションです(;'∀')
ただただ鉄道や道路を召喚しただけでは運用できないので、発電所・送電網・上下水道・浄水場・都市ガスなどを建設及び敷設しそれを管理整備するための官庁を発足させる。
発電施設は密かに国王直属の王国研究室で研究してもらっていた、”魔術制御式核融合”が成功したので、それを利用した核融合発電所をガンダルシア郊外北西の位置に8基建設する事にした。
ただ一から建設しては膨大な時間と費用がかかることは明白なのでここも召喚能力によって補う。
8基フル稼働時最大発電量は3000TW/h。
王国研究室開発部が作り出した魔術制御式核融合炉の原理を完璧に説明すると一冊の本がかけてしまうほど長くなってしまうので簡単に説明すると。
まず空気中に含まれる水素を魔法によって凝縮しコアを生成する、その凝縮したコアをドーナツ状の真空容器に入れ、それを火属性魔法によって1億度以上まで熱しコアに凝縮した水素をプラズマ化させ、そのプラズマを雷属性魔法によって作り出された超強力な磁場によって閉じ込め安定させエネルギーを得る、そのエネルギーを利用して真空容器を覆う圧力容器内の水を沸騰させて高圧の蒸気を発生させその高圧蒸気をタービン(羽根車)にあて回転させ電気を発生させるものだ。
そして放出される中性子は元の世界での原子力発電と違い、すべて魔術放射能防壁に阻まれるため一切放射線を外部に放出しないようになっている。
この魔術制御式核融合炉(以後魔術核融合炉と呼称)のメリットは、まず化石燃料による大気汚染がないこと、放射能による汚染が皆無、放射性廃棄物が出ない事、燃料の元となる水素はそこらへんにたくさん存在するので事実上無限に入手可能、研究を重ねれば“超小型の発電ユニット”が“作成”可能、原理的に暴走することがなく建屋が爆発することや火災が発生する危険性がないなどが挙げられる。
これにより周囲の環境破壊や健康被害が起こらず、都市部にも設置が可能になる。
ただし、デメリットとして挙げられるのが、圧力容器の整備点検時強力な魔術防壁を解除しなければならないので必ず高等魔術が使える人間でないと不可能、コアの質によって発生させるエネルギー交換効率が激減する、コア生成は高等魔術師以外不可能、などが挙げられる。
もう一つエテケス山(標高10985m)山麓2000m付近を源流地とするフェディス川の流れをそのまま利用した水力発電所を召喚によって3基建設する。3基フル稼働時最大発電量は9000MWh
この二ヶ所の発電所の発電量のみでとりあえず持たせる事にした。
上下水道とガスについては、政府と軍、王族関係施設を優先的に整備し、民間人への供給開始は各地方行政機関(町・村役場)による説明会などをしてもらい、認知度が上がってかつ、供給地域に敷設が完了し試験運用や点検が完全に終わった後開始する。




