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110.空母とイージス艦2


「次に空母の兵器についてだが、この船は主戦力を航空戦力としているためあくまでも個艦防衛能力しか持ち合わせていない、その防衛兵器はこちらもミサイルとバルカン砲を装備しているが、性能が前に話したのと少し違っている。そして話忘れていた重要なことが一つあって、そもそも“機体”といってさっきは一言でまとめてしまっていたが、実は機体にも種類があって、戦闘機と攻撃機、戦闘攻撃機(多目的戦闘機)、電子戦機、空中給油機、対潜ヘリコプターと汎用ヘリコプター、早期警戒機等が存在している。そして今回重要となってくるのは戦闘機と早期管制機の二つだ、戦闘機はさっき話した攻撃兵器を有する主戦力だが、早期警戒機というのは所謂偵察機であって母艦から離れた位置を飛び、その周辺の敵の情報をキャッチして後方にいる味方に伝える役割を持っているものだ。長くなったが最後に空母の動力についてだが、細かく言うと全然違ってくるのだが、簡単に言うと大和と同じように内部で燃料となるものを燃やして動力とし、その動力を推進力として伝え動かしている。長くなってしまったがこんな感じかな?悪いが、話がまだ続くから質問はあとで個人的に頼む」


 ちなみに一番最強の原子力空母を採用しなかったのは、あれは一度動かしてしまえば一つの町の全家庭全施設の電気を賄えるほどの電力をつくり出し、且つ数十年はそのまま動き続けることのできるものではあるが、扱いに慣れてない原子力を使って万が一事故でも起こってしまったら悲惨なことになるし、この世界の人にその対応ができるはずもないのでやめておいた。

 だが今後違った形で原子力に代わる新たな動力源を開発する計画はある。


「最後にこの空母を護衛するための船も召喚する、その艦はイージス艦と呼ばれるものだ。イージス艦とは、巡洋艦や駆逐艦といった艦種ではなく、“イージスシステム”を搭載した軍艦のことをさす、このイージス艦の中核となるのが、対空戦闘を受け持つ“イージス武器システム”で、それに対水上戦闘などを包括するシステムを組み合わせることで、“イージス戦闘システム”を構成する。つまり、対空戦が「中核的任務」ではあるものの、対空戦のみに特化しているわけではなく、他の戦闘任務にも十分対応可能、そしてイージスの最大の特徴は強力な捕捉、追尾能力と自動化した同時多目標交戦能力だ、このイージス艦を今回何隻か召喚して空母を中心とした艦隊を編成していきたいと思っている。長くなったが以上だ」


「素晴らしいお考えです陛下!このような船で固めれば我が海軍も安泰でしょう!」


 俺の説明の後今まで様子を見ていたのか何も発言してこなかったリザは、はなしが終わった瞬間すわっていた席が真後ろに飛んで行くぐらい勢いよく立ち上がったかと思うと、目を輝かせ拍手しながらそう言ってくれた。それを見て皆立ち上がり拍手喝采となった。


 このリザは海軍の何人もいる参謀たちをまとめる人物だ、そもそも参謀とはよく言う軍師のような役割の作戦参謀を思い浮かべる人も多いが実は何種類もあって、作戦参謀のほかに情報、人事、軍政、通信、兵站等々編成や運用、国よってさまざまだが、それを総括的に束ねるのが彼女の役割なのだ。


「あとはリザとヴィアラと俺で細かく話し合ってから今後の話をするつもりだ、何か質問は?」

「「「ありません!」」」


「じゃあ以上だ!解散!」



 こうして説明しかしていない会議になってしまったが、どうにかこうにか終われた。

 これからまた3人で話し合い、艦艇の選定を行ってから、明日実際に召喚して、これを今後着任してくるであろう艦長たちに受け渡し訓練をある程度施してから実戦配備をしていきたい。


 ただし、もうすでに帝国の艦隊はこちらに向かってきているので猶予はあと5日ぐらいしかないが、LiSMの能力を最大限に発揮させてこれに間に合わせるつもりだ。


 そして執務室にはリザとヴィアラが残った。





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