2、チートスキル獲得
女神様は次回に持ち越しですm(_ _)m
1話あたり800文字〜1500文字くらいを目安にしていくつもりです。
「ふむ、異世界に転生するのじゃな?」
「あぁ」
俺は頷いた。
「ならば異世界で暮らすために必要なものを渡そう。」
どうやら転生特典を貰えるらしい。
「まずは最低限、『全言語理解』と『魔力完全操作』、それに『鑑定・極』と『アイテムボックス・極』と『獲得物増加・極』と『品質強化・極』『職業人・極』あたりを与えておくかの」
転生神はいきなりぶっ飛んだスキルを入れてきた。
『全言語理解』 これはなんとなく分かる。おそらく異世界の言葉が地方を超えて理解できるというものだろう。
そして、『魔力完全操作・極』 これはおそらく魔力というものを扱えるようになるものだろう。
『鑑定・極』と『アイテムボックス・極』はよくあるやつだろう。問題は残りだ。
『獲得物増加・極』はおそらく魔物 (いるのかは分からないが)を倒した時に得られるであろう経験値等だろう。ようするに他人の数倍の経験値を集められるのだ。
そして『品質強化・極』これはおそらく消耗品を使った時に効果が上昇するのだろう。
『職業人・極』はおそらく特定の職業だとステータスやものの品質などにブーストがかかるのだろう。
どう考えてもぶっ壊れだ。
「後は……そうじゃのう、折角じゃ、儂の加護と『完全模倣』、『叡智』『暴食』あたりがあれば、転生先でも食べ物や情報には困らないじゃろう」
転生神の爺さんがさらに爆弾発言を投下してきた。
「なあ、転生神の爺さん」
「ガムドじゃよ」
「ガムドさん、いまの4つについて説明してもらえないか?」
「うむ。まず儂の加護じゃが、召喚魔法と転生魔法と転生特典付与を使えるようになるのう」
「は?転生魔法ってそれでこの世界に帰れちゃうんじゃ……それに転生特典付与って自在にスキルを付けれるってことか?」
「いや、この世界から異世界への一方通行、しかもかなりの魔力を消費するからしばらくは使えんじゃろうな。転生特典付与に関しても異世界から来た自分以外の者にしか使えず、さらにスキルの強さや希少さに応じてとんでもない魔力を消費するのじゃ。それこそ神にでも匹敵しない限り儂のようなことは不可能じゃ」
「そうなのか……」
「さて、説明を続させてもらうぞ?」
「ああ」
「つぎは『完全模倣』じゃな。これは魔法や武術など、あらゆることに対して他人から学び、理解することで適性や身体能力に関わらずその全てを使えるようになるというものじゃ」
ああ、うんチート過ぎてもうどうすればいいか分からないな。ただ、他人から学びって所が気になるな。
「『叡智』は精神面のステータスに応じて様々な情報を得られ、また、探知系のスキルなども内包したスキルじゃ」
うん……なんとなく分からなくはないな。
「『暴食』はあらゆるものを食べることが出来、そのエネルギーの一部を体に還元することが出来る能力じゃ」
こっちもそんな感じだろうとは思っていた。
「お主が思っているように魔法を全て吸収してパワーアップとかは出来んのじゃが……」
「出来ないのか?」
てっきり魔法も吸収して無効化できるのかと思っていたが……
「魔法を食べてもダメージは受けるからのう……そうとう高いステータスならできなくはないじゃろうが、しばらくのあいだはやろうとしても体の内側を傷つけられて終いじゃな」
「どちらにしろとんでもないスキルなのには変わりはないな」
密かにがっかりしつつ、俺はそう呟いた。
「そういえば、完全模倣ってスキルの他者から学ぶむてどういう意味なんだ?」
「そのままの意味じゃよ。自分以外の者から技などの使い方を学び取り、完全に理解することでその技を完璧に扱えるようになるのじゃよ。まあ、そう簡単に技の真髄まで理解することなど出来ないじゃろうから、その辺りは必要な技を見極めて学ぶことじゃ。」
なるほど、確かに一つの武術を極めるよりは、その武術の原理や特性を理解する方が簡単だろう。だが、そうだとしても長い期間がかかることには違いないな。
更新は大体深夜になると思います。