天文部存続
翌日、大学の食堂で休憩をしていた柊二と俺のところに香世が大慌てでやってきた。
「先輩達!早く早く!部室に来て」
「いったい何があったんだよ、香世」
「ほら、早くドア開けて」
俺達は部室のドアを開けた。
「あのー、入部希望なんですけど…」
二人の入部希望者が部室に来ていた。
「私達、昨日の学祭でプラネタリウムを見て感動したんです。ぜひ入部させてください」
「大歓迎だよー部長の工藤です。これで俺達が卒業しても廃部にならなくてすむな。部員が五人以上いないと廃部になるって言われてるから」
「俺は副部長の木崎。入ってくれてありがとう」
柊二は早速、キャンパスが別の七星にメールを送った。香世も二日酔いで休んでるさやかに、俺も真鍋に連絡をした。みんな喜んでいた。
後日、12月のふたご座流星群の観測会の計画をするのに部員が集まった。今年は好条件だから天気さえ良ければたくさん見られる。新入部員にとっても初めての観測会。そう…みんな楽しみにしていたのに…
12月14日、ふたご座流星群の観測会が決定した。柊二は5月生まれでふたご座だから余計気合が入っている。
「じゃあみんな、14日土曜日の夜9時に星の山公園に集合な。暖かい格好で来るように」