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星空指数100  作者: マリーミチコ
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ふたご座流星群


明日、七星とふたご座流星群を見に行く。

俺は仕事の帰り道、空を見上げた。柊二…今日も星がきれいだな。


七星を車で迎えに行き、星の山公園に着いた。「どうだ?もう流れてるか?」

「うーん、まだかな。でもふたご座がきれいに見えてるよ」

「そうだな。冬の大三角形もきれいだな。ふたご座といえば、知ってるか?七星…」

「フフフ…」

「何笑ってんだよ」

「だってまた先輩のウンチクが始まったと思って。大学時代からの口癖でしょ?”知ってるか?七星”って」

「悪いかよ?」

「全然!ふたご座が何?続けて続けて」

「ふたご座であるカストルとポルックスは兄弟なのにカストルは人間、ポルックスは神で不死身なんだ。カストルの命が尽きる時にポルックスは父である大神ゼウスに頼んで自分の不死を解いてもらって二人を天に上げたっていう神話があるんだ。ほら、二人仲良く輝いてるだろ」

「そのギリシャ神話なら知ってるよ。私だって天文部だったんだから。それに小学校の理科の授業で天体の学習も指導したことあるから。もう悠紀先輩、いつまでも私を素人扱いしないでよね」「ハハ、それは悪かったよ」

「悠紀先輩と柊二先輩ってカストルとポルックスみたいだね」

「えっなんで?どっちがどっち?」

「だって仲良かったでしょ?まるでカストルとポルックスみたいな兄弟のように。悠紀先輩は兄のカストルかなー。カストルの方が少し暗いんだよね?ポルックスは弟だけど明るい星。柊二先輩はいつも明るかったから。なーんてね」

「じゃあ七星はさそり座だな」

「なんで?私、4月生まれでおひつじ座だけど?」「七星はたまに毒づくからだよ」

「ひどい」


空にはひとつ、またひとつ…ふたご座流星群が流れ始めた。七星は毎年、柊二のことを思い出してふたご座流星群を見るのが辛いと言っていた。「もっと早く、七星を救いたかった…こんなに時間が経つ前に」

「…」

「大学時代から七星のこと、好きだった」


「七星…こんなにきれいなんだから、もう辛くないだろ?」

「うん」

「春の星空も夏の星空も秋の星空も冬の星空も、これからはずっと、二人で見たい」

七星は笑顔で大きく頷いた。

「七星、料理上手くなったか?超マズくてふられたことあるんだって?」

「ちょっと!どうしてそれを?昔の話よ」

「俺、男の料理教室通ってるから今度作ってやるよ」


読みづらい部分もあったかと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

私は星好きなので学生時代に天文部があれば入部したいと思っていましたが、なかったのでこの作品には自分が天文部に入ったらこんな活動をしたかったなぁと想像しながら描きました。


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