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素人から見た二重スリット実験の考察

かの有名な二重スリット実験が行われてもう五十六年の歳月が経過しようとしている。


いくつか仮説は建てられているものの、その真相については未だ解明には至っていない。


初めは宇宙を知ろうとした。 けど宇宙は広すぎるので最も小さなモノ?の量子を扱う事にした。そして実験を行なった結果がアレだった。西暦1961年。名実ともに神が死んだ年である。


ファインマン自身も此処まで奇妙な体験をする事になるとは思ってもみなかっただろう。


実験を観測する事によって結果が変わってしまうと言うのだ。もちろんこれまでの物理学で説明がつくはずもない。

理論的に量子(うちゅう)を解き明かそうとする研究者たちに対してあくまで量子は気まぐれに振る舞うだけ。

それは女の衣を脱がそうと躍起になっている平安貴族のようで、ウィキぺディアを読み進むうちになんとも形容しがたいアイロニーを感じたのを覚えている。


その上この女、とんでもない傾国の美女であったのだ。かの天才数学者、ノイマンですら神秘主義的要素を決して前向きにでは無いが否定しきれないとしたのである。勿論半導体など有用な副産物を齎した事は事実だが、五十余年、一体どれほどの学者たちがこのモヤモヤ感に悩まされた事だろう。焦らしすぎでは無いだろうか。

かく言う自分もど素人とはいえその一人だ。実験と仮説をいくつか聞きかじった程度の知識しか無いのだが、それらを活用しつつ文章化する事で整理をつける事が本文の目的である。


仮説俺 人間の限界


つまりはそう言う事だと思う。此処で言う限界とは認知できる出来ないと言うことを意味する。


まず自分が着目したのは数学的解釈だ。二重スリット実験において物理学を包括する数学的な解釈をしようとすると、電子が両方のスリットを通った時、どちらも通らなかった時、一方を通った時ともう一方を通った時、それら全ての現象が同時に起こったとするのだ。現実感がわかないと言うかもしれない。何をバカなことをと揶揄されるのもいいだろう。そう。いいのだ。つまり自分はその現実感のわかなさに注目した。


物理学と数学は近しい存在ではあるが、相容れない点は物理学が実験を繰り返す現実ベースであるのに対して数学とは極めて抽象化された形而上の概念に寄り添うと言うのがある。


ならばこれは一体どういう事なのだろう。なぜ物理学の中でも極めて実地的であるはずの力学でこうもモヤモヤするのだろう。悩んだ末にたどり着いた結論がこれだ。

"人間は人間に認識できるものしか認識出来ない。"

三次元世界の住人であるところの我々が四次元を形而上でしか認識出来ないように、この世界で事象が五つ起こっていたとしてもそれを我々はどう言うわけか一つとしか認識出来ないのだ。量子スケールで物体が消えると言う現象はすでにEUの量子加速実験で実証されている。そんな風にして我々の世界における認識を超えた得体の知れない"何か"があるのだと思う。それが異世界なのか、世界を覆い尽くす蛇なのかはまだわからない。

だからこそ、そう言う意味で、"抽象化された概念"を扱う学問であるところの数学には期待している。が、自分の生きている間にそれらが解明されるかどうかは正直五分五分といったところだろう。

何せ得体の知れない何かだからなぁ……同じくらいの年月をかけてリーマン予想がいつまでも解決されない理由もどうやらその辺りにあるのかも知れない。

神の定理を求めたところで、初めから神なんかいないだなんてそんなオチじゃないことを切に願う。

なんとなく漠然と思った事を文にしました。

量子って不思議だよね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 語りえぬものについては沈黙しなければならない。文系よりの僕にも二重スリット実験は言語化されてほしいものです。
2017/02/17 12:38 退会済み
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