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妹は俺を愛しすぎている  作者: 黒タイツ
13/17

黒ちゃん

えっと……そのですね、短くてごめんなさい

世間とは狭いものである。

思いがけないところで知人や繋がりのある人物に出会って驚くことは多々あるものだ。


そう今の俺の状況もその一つである。



「なんで黒木先生が俺のオムライス食ってんすっかね、というかどこからはいったんだこの人……」

「天野、お前のオムライスなかなかいけるな、このソースもなかなかだな」

「ど、どうも」


食卓には日向と優希、今日はじめてあった黒ちゃんと呼ばれる女の子となぜか俺の分であるオムライスを食っている黒木先生がいる。


午後七時。そろそろ腹の虫が唸りをあげることだと思い、少し早めに準備をして日向達を呼んでトイレに行っ手帰ってみればこの有様だ。



「あの先生どこから入ってきたんですか?」

「玄関?」

「なんで疑問形なんすか」

「まあそんなちっちゃなことは気にするな天野、私がどこから入ろうとオムライスを作ることに変わりはないだろ」

「いや材料が無くなるんですけど」


この人は自分のことになるとかなりルーズになる人か、生徒には真剣に向き合っているが自分のことはからっきしダメな人なのか?


俺は渋々、もう一つオムライスを作りソファに座り皿を持ちながらオムライスを食べる。

なんで俺こんな扱いなんだ、悲しすぎるんだけど。


「あ、あの」

「ん?」

「ご、ご飯とっても美味しかったです。ぜひ私にも教えてくださいませんか?」

「……え?」



金髪美少女である黒ちゃん?日向がそう言ってたため俺も黒ちゃんでいいのだろうか。

黒ちゃんはモジモジとしながらおれに頼んできた。


「……いやですか?」

「いや構わないけど…どうして?」

「お姉ちゃんにもっと美味しい料理作ってあげたいからです……」

「それはいいな、俺でよければ協力するよ」


お姉ちゃんに美味しい料理作ってあげたいからかー、わかるわかるぞ!俺も妹に美味しい料理作ってあげたいといつも思っている!

それで会話できたらいいなと思っている、一向にその改善はできてないけどな!ハッハッハ!



「お姉ちゃんはどんな人なんだい?えっと…なんて呼べばいいんだ?」

「あ、すみませんまだ自己紹介がまだでしたね」


パチンと両手を合わせる。忘れていたのだろう、すこし恥ずかしいそうに頬を染めて向き直す。

この子のお姉ちゃんか…礼儀正しい人なんだろな。


黒木美琴(くろきみこと)と言います、お兄さん、いつも姉がお世話になってます」


ん?黒木?いやいやねえ…

ニコッとエンジェルスマイルの美琴ちゃん。

唖然と口を開けスプーンを落とす俺。

声とともに勢いよく立ち上がった。


「えええええええ!?」

「な、なんですかそんなに驚きました?」

「いやいやいや、え!?」



ば、ばかなこんな天使のような子があの……



「そうだ私の妹の美琴だ、よーくできた子だろ?まあ親の再婚だがら私とは血は繋がってないが本当の姉妹に見えなくないだろ?ほらこのピチピチな肌とか肌とか!」


鬼気迫る表情で声を上げる黒木先生。

二度も同じこと言わないでください、なんだか悲しくなっちゃうよ先生。

俺が頭を抱え呆れているとチョンチョンと裾を引っ張られる。


「わ、私も料理を教わりたいなーなんて…」

「お前はダメだ」

「なんでよ!いいじゃんもう失敗しないって!あの頃の私と比べたらひと味もふた味も違うわよ!」

「お前な…危うく家を火事にされかけたのにもう一回台所に立たせるなんて正気の沙汰じゃないっての」



ぷんすか駄々をこねる優希。中学の頃一度やってみたいと言った優希を台所に立たせて一緒にやったまではよかった。一目離したら鍋から火が上がっていた。

フランベだよ!と言って誤魔化していたが勿論そんな可愛いもんではなかった。

おかげで天井は真っ黒に一部分が焦げており前衛的なアートと言って誤魔化したいぐらいだ。

それ以降絶対に台所には優希を立たせないと誓ったのだ。

ほんの数年前のできごとに苦虫を潰したかのような顔をしながら俺は優希に言った


気づかぬ間にpvが二千を超えてましたありがとうございます、どうしよもうないクズですが少しずつ書いていこうと思います

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