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ハロウィン

 10月31日。近年日本では本来の意味を忘れて仮装パーティーに成り下がったハロウィン。

 そんな日に学校から帰宅後直ぐに放った言葉は『ただいま』ではなかった。


「オカシかイタズラか!」


 いや済まない。

 僕の妹。一二にとり 真由まゆは制服の上着をハンガーに掛けながら熱い視線を僕に送っていた…しかも舌舐めずりのオマケ付きだ。


 しかし育ち盛りとはいえ、真由いもうとも女の子だ!いつまでも『腹へったオヤツ。オヤツ!』って訳には行かない。


「帰ったなら『ただいま』くらい言ってくれないか?」


「ならおかえりなさいのキスくらい有って然るべきじゃない?」


「さも当然のように言ってるけどここは日本だ!」


「だから?」


「日本にはそんな文化は無い。」


「へー。キスの文化は無いって言いたいの?」


 真由いもうとの眼が妖しく輝る。まるで捕食者が獲物を捕らえるような感じだ。

 眼をそらしたら襲われる。頭では無く身体が感じていた本能なんだろう。


「兎に角、オヤツを用意するから着替えて手を洗ってきて。」


 まあ、無駄話で腹を空かせた妹を待たせるのも良くない。妥協策にでた。ヘタレで結構。


「お兄ちゃんは聞いていなかったのですか?オヤツじゃ無く、『オカシかイタズラ』ですよ?」


 さあ選べと真由いもうとは少しずつ近付いて来る…服を脱ぎながら。


真由おまえ何やってる?」


「ですから妹への『オカシかイタズラ』ですよ?お兄ちゃん。」


 さも当然とばかりに真由いもうとは脱ぎ散らかしてすでに下着姿の上にワイシャツを羽織っているあられもない姿だった。


「ちょ…まっ…脱ぐなら自分の部屋でしろよ!」


「だから、自宅じぶん居間へやで脱いでいるのよ。」


 見てはイケナイと思いつつも開ききったワイシャツの間…はいはい!おっぱいの辺りを見てましたよ!有るべき場所には肌色の膨らみしか無かった。


真由おまえ乳バンドはどうした!?」


「お兄ちゃん。今時ブラを乳バンド呼ばわりする人居ないよ♪」


 真由はこれでもかってくらいに腰に手を当てて胸を張った。両手で押さえ付けられたワイシャツは自由を失い妹のいつの間にか成人女性に近づいたラインが浮かび上がってきた。


 雪のように白色の肌、手足は細くて長いまるでモデルでも通用する…意識したら彼女の思う壺。

 妹で残念と思う反面、妹で良かったと思った。

 理由は言わない!解れよな!


「…で、お兄ちゃんはオカシとイタズラどっちが良いの?ねぇ…」


 じんわり近付く彼女に捕まってしまったかのように僕は視線を逃れることも、身体を使って逃げる事すら出来なかった。


「ねぇ…どっち?」


 そう聞かれた時には物理的にも逃げるのは不可能になっていた。

 彼女の両手は僕の背中回っていてがっちり押さえられている。

 潤んだ瞳が僕を見詰める。顔は紅色に染まり吐息がかかる。


 僕は自分の中で早鐘を打つ心音がダイレクトに耳の中で鳴り響いて音が聞き取りづらい。


「お兄ちゃん…」


 真由が近付く…。


 ドクン…ドクン…ドクン…ドクン。


 このまま…キス…しちゃうのか…?


 ドクン…ドクン。


 僕は目を瞑った。


 ドクン。



 かぷっ♪


 首筋を甘噛みされた。


 え?首?


「お兄ちゃん…ハッピーハロウィン♪」


 そう耳元で囁くとそっと離れた。


「真由…ハロウィンの行事知ってるのか?」


 照れ隠しだった。妹と一線越えてしまうと真剣マジで考えた…めちゃくちゃ恥ずかしかった。


「コスプレして、犯しか、悪戯するパーティーだよね?」


 うん。明らかに違うぞ妹。


「悪戯は兎も角。コスプレなのかそれ?」


「お兄ちゃんの宝箱の中にある写真集にはコスプレ定義されてたよ?」


 間違って無いけど…それ男物ですから!


 女物でも良いものだと再認識。


「あとオカシ選んだら大変なことになったよね!」


「お兄ちゃんだから…お兄ちゃん以外からオカシねだらないよ!」


「こんなハロウィン聞いた事ない!」


 そう言うと真由はニッコリ笑顔でこう説いた。


 だって、兄妹わたしたち世界基準ワールドスタンダードだからね♪



機種変しました。

操作に慣れるまで投稿を控えてました。


ヤッパリ真由は書きやすい。


社会復帰リハビリにはこれだよね。


ではまた。

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