兄妹の絆。
栄養価が片寄ってます。
姉成分が足りないと感じたら
感想に姉分足りずと記入して下さい。
「お兄ちゃん!真由に手錠を掛けてどうするつもり?」
一三真由は僕の妹である。
そんな彼女が騒いでいるのは僕のベッドの上でだ。
ただ勘違いしないで欲しい!
「この状況は真由が作ったんだろ!」
そう、僕の右腕と真由の左腕が手錠で繋がっているのだ。
「だってお兄ちゃんが暴れて大人しく手錠を掛させてくれないから悪いんだよ!」
「そりゃ無言で手錠持って襲って来たら逃げるか、暴れるでしょ?」
「今はおかしな事になったけど…変な事じゃないもん!」
目に涙を溜めて言って来た。
「理由はゆっくり聞くから、先ずは鍵!」
「無いよ♪お兄ちゃんを拘束したら探そうと思ってたから♪」てへぺろ!
「嘘や冗談に付き合ってられないから早く外してくれないか?」
手錠着けたままで生活したくないよ…
「私が敬愛するお兄ちゃんに何故嘘をつく必要があるのだ?」
「敬愛してるなら、手錠を使う必用がある?」
「敬愛してるから手錠が必用なんです!今この瞬間お互いの吐く息がきこえる位置に居て嬉しく無いのですか?」
「嬉しいより困惑する。」
「分かりました。崇高な目的を聞いたらお兄ちゃんも納得します…いえ、説得します!」
「真由の目的は何だ?」
「お兄ちゃん怖い顔しないで…」
「ごめ…」
「襲いたい衝動止まらなくなるから!」ハァハァ♪
「落ち着いて目的を話そう♪真由はいい子だなぁ♪♪」
「計画失敗したから目的は話すけど…子供っぽいって笑わない?笑ったら殺して、鰻重を出前するわ!」
真由は敬愛の意味知ってんだろうな!
しかしそんな事を口走って状況を悪化させる意味がない…大人しく言うことを聞こう。
「意味有っての事ってくらい分かるから笑わないよ!僕が嘘を真由についた事あるか?」
言ってる自分ですら嘘っぱちと分かるのに…
「疑って御免なさい…これからはお兄ちゃん中心に半径1mからはみ出ない生活を心掛けます!」
「それは勘弁して下さい。」
僕はベッドの上で土下座をした…ここで彼女の希望を聞いたらストーカーを容認する事になる!これは避けなければ未来は無い!!
「お兄ちゃん…頭を上げてくれないとお尻剥くわよ♪」じゅるり♪
「えっと目的の話は?」
「え?陽光に輝く生尻が観たいからですよ♪」
「尻を剥く話しじゃあ無く!手錠を掛けた目的!」もうやだ!
「それなら最初に言ってよ♪お兄ちゃんの監禁目的以外に無いでしょ…イヤーん♪言っちゃったよ!恥ずかしい…」
「告白を友達に促されて言った感覚でとんでもない事滑らせてるよ…」
「えーっ!お兄ちゃん喜ぶと思ったのに…真由は監禁はするのも、されるのもどっちもイイのにな♪」
寂しそうな笑顔を浮かべる真由。
「私が手錠で拘束されて動けない状態で監禁されたら最初は真由も抵抗するよ?でも咽が乾けばお兄ちゃんから口移しで水を飲まされ、食事も口移し…」
「何だよ!性癖暴露かよ」
「やがて口移しに抵抗が無くなったと判断したお兄ちゃんの溜まりに溜まった欲望の捌け口にあらゆる場所で受け入れる毎日!」
「もう止めて、僕の心が折れそう…」
「えっお兄ちゃんが欲望の捌け口に?」真由はどんなお兄ちゃんも受け入れるよ!
「違うよ!それにストックホルム症候群にその計画だとならないから!」
「いいえそんな一時的な気の迷いなんか要らないです。真由が必要なのは唯一無二の絶対の信頼だけです!」
「それ洗脳だからね!」
「それでも真由幸せだよ♪それに、気が狂ってるって言われてもお兄ちゃんへの愛が脳を焼いたから仕方ないの。」
「兎に角食事や風呂に困るから鍵を探そう!」
「お兄ちゃん今日は止めようよ♪それに今ある鍵も、お兄ちゃんの部屋の鍵、本棚の鍵、お兄ちゃんの机の鍵、お兄ちゃんの秘密箱の鍵しか無いよ♪」
「僕の秘密箱って…」
「お兄ちゃんの大切にしているスクラップブックやDVDの入った箱だよ♪」
「何で真由が鍵を持っているんだ?」
「合鍵だから安心して?…でも鍵を持ってるって話ならお互い様だよ♪」
「僕は鍵何か知らないよ?」
「真由の全てを開く鍵を持ってるじゃないですか♪」
気持ちいいほとゲスな妹だった。
「こうなったら切るしか無いな」
「え~!二人を繋ぐ赤い糸だよ?」
「犯罪臭漂う赤い糸なんか要らない!」
「もし罪があるなら兄妹で愛し合ってしまった事なんでしょう…」
「結構固いな!」
チェーンが中々切れない!
「それが二人の愛の強さの象徴だよ♪」
「そう思ったら簡単に切れた。」
「お兄ちゃんの馬鹿ー!」
ガチャリ!!
「真由…何してんの?」
今度は僕の右足と真由の左足が繋がった。
「えへへ…真由鍵探すの手伝うよ♪」