どうする?
オムニバス形式をとってます。
下ネタ要素が今回少なめです。
「なあ、真由…もし僕がお兄ちゃんじゃ無くて他人だったらどうする?」答えは分かっているが聞いてみたかった。
「ヤダ~♪お兄ちゃん変なこと言って~」えへへ♪
真由が僕に迫ることが有っても、僕からは殆んど無い為妹に耐性は無かった。
証拠に、両手を太股に挟んでモジモシと腰を動かしていた。
「私ブラコンじゃ無いし!お兄ちゃんが真由のお兄ちゃんだから好きになったんだからね♪」にへへ♪
「だからって勘違いしないでよね!真由はお兄ちゃんが好き過ぎて寝れないだけなんだからね!」キリッ!
真由…ツンデレっぽくしたかったのか?
しかも言い直す必要有ったか?
言って恥ずかしいなら言わなきゃいいのに…まぁ可愛いけどね。
「だったら他人だったらどうするんだい?」今の状態からの言葉が聞きたい♪
「そんなの…そんなのきまってるよ!」
ん?紅くなったままフリーズしている。
真由は深呼吸のポーズをしてから左手を心臓の辺りにおいて謳うように語りだした。
「そんなのは、誘拐して実力行使でお兄ちゃんになって貰うに決まってるよ♪」ドヤ!
「ええ~!?」真剣だよ…口ははにかんでいても、目が笑ってないよ…
「お兄ちゃんが真由のお兄ちゃんだから好きだって♪」さっき言ったじゃん♪
「他人なら結婚出来るよ?何でわざわざ面倒な方選ぶ?」正直理解不能だ…頭の上で?が飛び回っている。
「人生の選択で二つあったら、どちらか困難な方を選ぶと人間的に大きくなるって言うよ?」エヘン!
「真由…この場面以外で使ってたらきっと良いことなんだがね…」はぁ~。
「それに、誘拐って…」
「お兄ちゃんは乙女心がわかって無いよ!」
「ごめん。深い理由があるなら教えくれないか?」
「しょうがないな♪特別だぞ♪」
「女の子はね、好きな人の生殺与奪の権利を隙あれば握りたいのよ♪」
最低な理由だ!!
「それに、監禁してる間に交遊関係を潰す時間も必要なのよね…」お兄ちゃんって世間ズレがあるから心配だわ…。
「何故に潰す?」
「真由以外の牝の存在は不要だから♪」
「それに私こう見えて意外と独占欲強いのよね♪」イヤーん♪
意外性皆無。独占欲の塊じゃねぇか!!
「生殺与奪は行き過ぎじゃ無いか?」
「え?友達なら兎も角、私は好きな人の為なら命捨てられるよ♪なら真由が相手の命を欲して何がいけないの?Why?」目をパチパチする。
「こんなスタンダードな生き方しか出来ない真由が妹でごめんなさい。」
うん、ヤンデレならスタンダードな気がする。
「スタンダード…ある意味そうだな。」
「そんな訳ですから、真由の部屋のベッドは処分しました!」
「えっ?展開に追い付かない!?」
「今日からお兄ちゃんの部屋は二人の寝室になりました。ふしだらな真由ですがヨロシクね♪」
「えぇ~自由な時間は?」
「お兄ちゃんは、時間の代わりに自由に出来る真由の身体を手にいれたんだよ♪やったね♪」私凄く嬉しい
抱きついて僕の腰から後ろに手を廻す真由。
「お兄ちゃん…キス…しようか?」目を閉じてキスを待つ妹。
僕がしり込みしてたら、腰に有った真由の手が僕の両耳を押さえていた。
その後は二人から言葉を発する事が出来なかった。
ただ、近くにある真由の顔と甘い香りが一瞬罪悪感を薄めた。
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「お兄ちゃん大丈夫?随分うなされていたけど?」
「ん!夢?」ドコまで夢なんだろう。
「お兄ちゃんキスしても起きないからビックリしたよ!!」
「え?」