遠島にて
憂う暇なく
明日を迎える
風荒む空は
青く陰った
もうすぐ行方を
眩ませるのなら
すぐにあの空
鎮めてしまいたい
無垢な感情に
今更向き合って
何になるのさ
澪は果てた
笑い声は
蓮の葉散る
溜池の中
追い込まれてる
貴女は非道さ
折れた爪隠し
常に日向で
待ち続けてる
濁流の中
真実の愛を
汚れた身体で
運んでゆくの
遊び程度さ
光波に曝されても
口笛だって吹ける
笑っているよ
何か一つ
やり遂げるため
珠の命も
焼きつくそう
遠島にて
微笑む君を
見失わぬよう
澪は尽きた