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第6話 闇の神々は地の底で




「ユウが何かを考えて居るわ」


「殺される………」


「闇の者なら小さな魔も

大きな魔も殺される……」


「我々も対策を練らねばならぬ」


「当たり前だ………

あのお方を守護するは僕さ」


「簡単に殺されてたまるか

私は死ぬわけにはゆかぬ………

主の為にもな………」


集まって居るのは

冥界の神 地獄の神

闇の神 黒の神 崩滅の神

そして悪神と邪神…

一応だが神々の名前と簡単な説明を書いておこうと思う


冥界の神……スティラ…

頭が切れる闇の世界でも有数な神

残虐行為が好きで酷でもある

闇の世界のリーダー的存在でもある


地獄の神……ヘレティア…

花をこよなく愛する地獄の神

黒の神と仲良しでもある

左目には十字架が埋め込まれてる


闇の神……ヴェギス…

闇の世界の影のような存在

よくスティラと居たりする

残忍無比と言われている


黒の神……シガレス…

力を扱えるようになった今は

心優しく弱きを助け強きを挫く子

黒の神にしてはちょっと泣き虫


崩滅神……ローヴィア…

感情が薄いがツンデレ+赤面性

気に入らないモノは消す

我が儘かつ子供らしいが憎めない


邪神……ヴォルト…

アルガルト家長男の邪神

邪魔導士である…感情は持ち合わせる

レイヴィルの守護者でもある

邪神だがシガレスと同じく優しい


悪神……ゼクス…

アルガルト家次男の悪神

悪魔導士である…負の感情を持ち合わせ

操作魔法と透視を駆使する

非常に残忍無比な存在


「まぁ…待ちなさい

あたしはユウが無差別に

闇の者を狩るとは思わないわ?

ちなみに狩られるとしたら

"こちら"でも目に余る大魔王神かしら」


「確かに大魔王神の行動は目に余る」


「ティアもそう思うわ」


ヘレティアやローヴィア

ヴェギス等が口々に言い

スティラが言葉を紡ぐ


「ふん………奴なら…

自ら作り上げた息子等を今

葬ろうとしている」


「な………!?

ネクサスとネアスをか!?」


ヴォルトが表情を変えてスティラに問う

至って冷静にゼクスが先を読み告げる


「大魔王神は……レイヴィルを残し

ネクサスとネアスを葬った後

フェイルすら葬ろうとしている」


「待って……ネクサス…フェイル

そしてネアスにレイヴィル

あの4人が消えては……大魔王神も」


シガレスが立ち上がり

強い口調で告げて

沈黙が訪れる


「仕方ないわ…………

今はすべき事を決めましょう」


ローヴィアが先手を切り告げて

一同は小さく頷く


「まぁ……私の主が闇の者にも関わらず

あれだけ…いや異常なまでに

ユウの事を信頼しているからな…

ローヴィアの言うとおり

大丈夫だとは思うのだがな」


「むしろ大魔王神には

少し反省が必要…だと僕は思うね」


ゼクスとヴォルト立て続けに言い

シガレスもまたヴォルトと並び

スティラを見上げる


「そうさ…大魔王神の悪口じゃないけど

彼はやりすぎた…頭を冷やさせるべき」


「まぁ彼奴には残念だけど

一時的に封じられるべきだね…

我々にも決断しなければならない時もある

例え…かつての仲間であろうともな」


スティラが小さく告げて

シガレスが頷き見やる

それからヴェギスが全員を見渡す


「では…大魔王神の封印……

始まりへの報告……これでいいな?」


「待って?ユウに報告って

誰が行くの?ティアが行くの??」


ヘレティアがキョトンとして聞く

それから言葉を続ける


「もしユウがティア達全員を

消し去ろうとしていたらどうするの?」


「その時…ユウには悪いが

我々も簡単に死ぬわけには行かぬ

奴を抹殺あるのみだ…」


「スティラ…一ついいかしら?」


ローヴィアがスティラの発言に

冷たい目線を送る


「あたし達のような神々を

全員生み出し…尚且つ

あたし達を含む神々全員の力を持つ

あのユウにあんたが勝てるとは…

あたし思わないわね………

だいたい…ユウがそんな事

するだなんてあたしは思わないわ…

報告ならあたしが行くわ………」


報告に向かうのを

ローヴィアは自分から買って出る


でもローヴィアのは正論だった

世界の創造主は3人居る

そのうちの1人…唯一

地上全ての力を持ち 神々を生み出した

そう……言わば世界そのもの

そして創造主3人の中で

最も守りの力に長けているのだ


鉄壁守護のユウ これが

彼女の異名の一つなのだ


「とりあえずローヴィアが行くんだね」


シガレスがキョトンとして

ローヴィアに聞く 小さく頷き

辺りを見渡してニヤリと笑み浮かべ

ローヴィアは言う


「ついでにもう一人来てほしいわね」


「………じゃあ…僕が行くよ」


その一言に返事をしたのはヴォルト

紫の髪を靡かせて

ローヴィアの隣に行く


「決まりだな…ではローヴィア

そしてヴォルト…頼んだぞ…」


「ユウの返事を待っている…

手短に済ませろ……以上…解散」


ヴェギス スティラと続けて

ローヴィアとヴォルトに声を掛ける

ゼクスもシガレスもヘレティアも

話を聞き終えては闇に溶ける


場面は…………フェイルへと戻る…


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