大好物のラーメン
私は自分の中の達成感から、お腹が空き外食を決めた。
ご褒美は、近くの中華屋さんで良いだろう。
歩いていると、ふとラーメンの匂いがした。
あの、麺を茹でる時の匂いがした。
私は病み上がりの身体を引っ張り、遠出する。バスに乗り2駅先のラーメン屋まで。
バス停に到着して時刻表を見ると、バスの停車時間だ。バスはすぐに着た。
そうか、私は今幸せなんだ。
お腹が減り、大好物を食べに行くのだ。
お礼を書かなきゃ、私は心の中の筆をとる。
内容を考えていると、バスは目的地に着いた。
歩いてお店に入り、ご褒美のラーメンを選ぶ。ライスと共に。
店は丁度空いていて好きな席を選べる。
私は食券を置き、初めてのラーメンでこう言うのだ。"硬め、普通、普通で"、お願いしますを忘れてしまった。
麺が茹でられる匂いが、鼻をくすぐる。
到着したラーメンとご飯に目が喜ぶ。
まずはスープを口に、すぐにほうれん草を運んだ。
美味しい、ご飯を一口。
口が落ち着いてから、麺を弾力を楽しんで噛み切り、飲み込む。
病み上がりの胃は、縮んだ胃は"もっともっと"とせがむ。
少しずつ食べて、胃を幸福で満たす。
大好きな味玉も、トロットロだ。
チャーシューも柔らかくて美味しい。
余韻を流し込む水が、少し勿体無く感じる。
いつ以来だろう。ラーメンがこんなに美味しいのは。多分、昔自転車を漕いで30分以上掛かるラーメン屋に着いて食べた時以来だ。
私は、今まで大好物のラーメンを流し込んでいたのかも知れない。
最後まで食べ切ったラーメンのどんぶりと茶碗を返し、席を拭く。
ご馳走様でした。




