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『嫌われるエロってなに?』〜勝利の女神:NIKKE界隈で起きたこと〜

作者: ぽぴ
掲載日:2026/01/10


 エロに興味がある方も、興味の無い方も、とりあえずの、ご静聴をお願いいたします。あくまでも、『嫌い』と感じられてしまいやすいエロについて考えてみます。


 エロの良し悪しは論じません。


※本記事は独自の論証と表現を含む著作物です。


全文の無断転載、および内容の大部分をそのまま流用した紹介、または本記事の表現を模倣する目的でのAI学習への利用を禁じます。


引用の範囲を超える利用については必ず事前に許可を得てください。無断での利用は著作権侵害となる可能性が高いため、ご注意ください。



 私は『勝利の女神:NIKKE』というソシャゲをプレイしてる。4人のキャラクターを完凸させた、中堅ユーザーといった具合だ。


 『勝利の女神:NIKKE』はエロだ。肌の露出が多いキャラクターや、性を強調した格好のキャラクターがたくさんいる。


 しかし、去年、あるキャラクターの衣装がユーザーの間で議論を呼んだ。


 「ブラン」というキャラクターの新コスチュームが公開されると、そのコスチュームに拒否反応を示すユーザーが多く現れた。


詳しく知りたい方は「ブラン パンツレス」と検索してみてほしい(不快に感じる人がいた以上、見ることの強制はしません)。


 実際に調べてみて、「うーん……」となった人にとって、私の解説は、今後、自分が感じた違和感を言葉にする助けになるはずだ。


【なぜ、あの露出は嫌がられたのか】


 これまでも『勝利の女神:NIKKE』は過激なコスチュームをいくつも実装してきた。しかし、なぜか例のブランの衣装には、拒否反応を示す人が多かった。


 私はその理由を、「ハイファッション」と「強引な視線誘導」という2つの視点から考えてみた。


 この話は、絵を描くクリエイターや接客業に携わる方、もしくは、誰かを魅了したい「小悪魔」な人々にとっても役立つヒントになると思う。


【「ハイファッション」という異質さ】


 まず前提として、ファッションには2つの世界があることを、ざっくりと解説しておきたい。


 まず1つ目は、私たちが普段着ているUNIQLOやGUといった「一般的なファッション」だ。2つ目は、芸術アートとしての「ハイファッション」だ。


 パリコレなどで見かける、珍妙にも見える服装。以前、ファッションデザイナーのドン小西さんが、「パリコレのあの服は売るための洋服じゃない。ないない。今期のコンセプトを表現したアートなんだよ」と言っていた。


 つまり、ハイファッションは「衣服」というよりも芸術としての側面が強いのだ。





 ハッ!?( > д < )

 ファッッッション!!!(  >д<).;':


 ――あぁ、寒い寒い。ファッションと言い過ぎて、思わずくしゃみが出てしまった……。



さて、話を戻そう。


 ブランのあの衣装は、ハイファッションだ。その中でも「ノーパンツ・ルック」と呼ばれる、過激な広告的意味合いの強い特殊なファッションに分類される。


 「ノーパンツ・ルック」には、過激な下半身で強烈な注目を集め、「それ以外の部分にある、売り出したい小物やメッセージに目を向けさせたい」という意図がある。


決して日常的な「ファッション」ではないのだ。


 ユーザーはあの衣装を、無意識にいつものファッションとして理解しようとした。しかし、実際は、ハイファッションという芸術寄りの衣装であったために、自分の中にある「ファッション」とは異なるその異質さに、拒否反応を起こしてしまったのだと思う。


 ◇要約 ハイファッションという「異質」なものを、一般的な服として受け入れようとしようとした結果、拒否反応が起きた。



【「視線の自由」を奪う強引な誘導】


 次は、その「ノーパンツ・ルック」という広告的ハイファッションが招いた「強引な視線誘導」について話したい。


 ブランのコスチューム自体の出来は素晴らしい。おそらく、卓越したデザイナーがデザインしたのだろう。しかし、「ノーパンツ・ルック」による視線誘導があまりにも強すぎた。


 全体的に、白を基調とした衣装デザインの中で、下半身だけが濃いブラウンで描かれている。


人間は、異質なものや見慣れないものに、無意識に視線が向くようにできている。これは、命を守るために進化した本能的な機能だ。


 ブランのデザインはこの機能に強く引っかかり、見た人の「視線の自由」を強引に奪ってしまった。


 少し想像してほしいのだが、もし、街中でパンツ一丁の異性が歩いていたら、あなたはどう思うだろう?


「うっわ!エッッッロ!」と喜ぶだろうか?


おそらく、多くの人は「うわ、ヤバい奴がいる……」と、性的な興奮よりも圧倒的な不快感が勝るはずだ。


 その不快感は、「ヤバい奴がいる」という緊張感もあるのだろうが、見たくもないものに、強引に視線を奪われ、「(自分の意識を不当に奪われている)」という不快感も含まれている。


 さらに、「ノーパンツ・ルック」のような過激な広告的ハイファッションは、倫理的な嫌悪も引き起こす。


 社会には、「異性の下半身をガン見してはいけない」という規範がある。


しかし、今回のブランのような、「全体的に白いデザインの中で、下半身だけが濃いブラウンで強調されている」というデザインは異質さがあり、本能的に視線が向いてしまう。


 この「見たくないのに、視線がいってしまう」という、心と身体のズレが、コスチュームへの拒否反応を生み出したのだと私は思う。


 ◇要約  計算された魔性のデザインが、人の視線を強引に奪い、その「意識の侵害」に対して、ユーザーは不快感を抱いた。


【まとめ】


「理解できない異質さ」

「意識を侵食する強引な視線誘導」。


 この2つが組み合わさったとき、それは「品のないエロ」として一部の人々から嫌われ、拒絶されてしまう。


 逆に、見る側の自由に委ねられた視線誘導――、たとえば、スカートのスリットから覗く足や、シャツを着た男性の腕に浮かぶ血管などは、「自分の意思で見つけた」といった達成感に繋がり、心地よい「品のあるエロ」として受け入れられるのだろう。


 エロは奥が深い。

 「理解できない異質さ」と「意識を侵食する誘導」。


 これらの要素が合わさったとき、それは表現として非常に「難しいエロ」になるのだと私は思う。


 


【あとがき】


「品のあるエロ」は、見る人の意思(視線の自由)を尊重し、「品のないエロ」は、人の意識を強引に向けようとする。こういった感じだろうか。


以前、なろうで「エロ広告」について賛否があったようだが、広告側が、見る人の意思を侵害しているからこそ、問題が起きたのだろう。


 難しい話だが、こうして考えることが出来て楽しかったと思う。


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― 新着の感想 ―
つまり、能動的にエロを見るなら、けっこう過激でもいいけど、受動的なエロは、アンチにつながるということですね。 エロさの過激度が問題じゃないということですね。 たしかに、テレビの自主規制やクレーム対…
こんにちは。 恥ずかしながら、『勝利の女神:NIKKE』は知らないのですが、今回、検索してみました。 これは……! 正直、「まだ着替えている途中では?」と思ってしまいました。 不快というか、戸惑いが強…
あー、「アンチ・アダルト広告」界隈の方々の強烈なヘイトの根源が、よーやく理解出来た様に思います。  ありがとうございました!
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