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深夜徘徊

 俺は、葛城奏真。今年の4月から晴れて高校生になった。特にこれといった特技などはない。そこら辺にありふれてるただの高校生だ。

「あっちー。まだ6月だぞ。しかもここ北海道、札幌!!おかしいと思わんか?奏真」

「そうだな、小学生の時から見たら、最高気温30度超えるなんてありえない。」

なんて普通な会話なんだ。最近なにもかもがつまらなく感じる。つまらない時間は長い。その長い時間を今日は耐えて、みな下校し、夜になった。唯一俺が楽しみなものといえば深夜徘徊だ。深夜の札幌は、電灯が多くそこまで真っ暗なわけではない。だからと言って深夜な訳だから人は少ない。明るい時間だと気づかないような発見がある。いつもは普通に歩道を歩いてるだけだけど、今日は路地にでも入ってみようか。

     ーーーチャリンーーー

 ん?なんか踏んだのか。よいしょっと。最近膝がいたい、しゃがむのにすら一苦労。終わってるな俺の身体。

「ああ、鍵か…なんの鍵だ?」

明らかに鍵の形をしてるから鍵というものだということはわかる。だけど、なんの鍵だ。車の鍵のような形状ではないし、家の鍵にしては、色が銅色って、さびてるのか?家の鍵って銀色のイメージがある、偏見だけど。そして自転車の鍵にしては大きすぎる。なんかのロッカーの鍵か?考えてもなんの鍵かはわからず、とりあえずその鍵をポケットに入れそのまま路地を通り抜け家に帰って、その日はそのまま眠りについた。

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