まっ白な綿毛に乗って
掲載日:2025/05/28
ひび割れる
タンポポの
地味でいて
黄色い咲き方
固くて脆い
アスファルトの上の
不文律
枯れてしまわぬように
降り注ぐ光と影
もしもこの世界に
完成があるのなら
何も生まれはしないから
風は
成熟を夢みる僕と綿毛を
遠くまで運んでゆく
次第に離れては
小さくなる過去が
種となったら
失った時を掘り
そっと植え込む
僕の知らない僕が
まっ白な綿毛に乗って
何かが欠けてる世界へ
ピタリと嵌る
記憶の破片を蒔く度に
また
芽生えては
咲く
咲いては
散る
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読んでくださりありがとうございました。




