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まっ白な綿毛に乗って

作者: 善行 望


    ひび割れる


    タンポポの

 

    地味でいて


    黄色い咲き方



    固くて脆い


    アスファルトの上の


    不文律



    枯れてしまわぬように


    降り注ぐ光と影


    もしもこの世界に


    完成があるのなら


    何も生まれはしないから


    風は


    成熟を夢みる僕と綿毛を


    遠くまで運んでゆく


    次第に離れては


    小さくなる過去が


    種となったら


    失った時を掘り


    そっと植え込む



    僕の知らない僕が


    まっ白な綿毛に乗って


    何かが欠けてる世界へ


    ピタリと嵌る


    記憶の破片を蒔く度に


    また


    芽生えては


    咲く


    咲いては

 

    散る


 













###$$$

読んでくださりありがとうございました。

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