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1-5 ~if~あの時告白が出来ていたとしたら その5

僕達がまず最初に来た場所。

それは、洋服屋だった。

理由は特にないが、とりあえず僕達の意見が合致したので、洋服屋に行くこととなった。

といっても、大型デパートの中にある洋服屋なのだが。


「……それにしても、相変わらず広い所だねここって」

「相変わらず?ここに来たことなんてあったっけ?」

「……あれ?前に愛と二人で来たことあるような気がしたんだけど……」

「私、高校生になって健太と一緒に出かけたの、これが初めてだよ?」


……あれ?

じゃあなんで、『相変わらず』なんて考えたんだろう。

気のせい……かな。


「気のせいならいいんだ……何でもないよ」

「?」


愛は何だかまだ気にしているようだが、そうしている内に僕達は目的の洋服屋に到着していた。


「……着いたみたいだね!」


そうしている内に、僕達は目的の場所に到着した。

そこの店には、所狭しと並べられていた。

そのほとんどが女性用のものであることから推測するに、どうやら女性服専門の店らしい。

僕が一人で入ることはまずない店だ(当たり前なのだが)。


「うわぁ……どの服にしたらいいか迷うな~」

「……」


様々な種類の服を見比べながら、品定めをしている愛。

僕はそんな愛を、じっと眺めていた。

僕の隣に、愛がいる。

その事実を確かめることが出来るような気がした。


「ねぇ健太」

「うん?どうしたの愛?」


そうしていると、愛が僕のことを呼んできた。

僕はその呼び掛けに答えると同時に、愛に質問を返す。

すると愛は、


「この赤のトレーナーと黒いワンピース……どっちの方がいいかな?」

「赤のトレーナーと黒いワンピースか……う~ん」


僕は少し悩んだ。

今愛が着ている服が、白いワンピースだ。

なら、対称となる黒いワンピースの方がいいのだろうか?

それとも……。


「……なら、試着してみたらいいんじゃないかな?そうすれば、着心地とかも分かるだろうし……僕もその服を着た愛を見てみたいし」

「!!……う~健太はよくもそんな恥ずかしいセリフを堂々と言えるね……」


愛が少し顔を赤くして、そう言葉を返す。

そ、そんなに恥ずかしいセリフだったかな、今の……。


「……ま、いっか!そこが健太の良いところでもあるしね!」


……そうなのかな?

まぁ、気にするだけ無駄なのかもしれないから、考えるのは辞めておこう。


「それじゃあ……私着替えてくるね!」


愛は、自分で選んだ黒いワンピースと赤いトレーナーの他に、白いスカートも持っていき、試着室の中に入っていった。

……その間、僕は外で愛が着替え終わるのを待っていることとなった。

にしても、本当にこの店には女性の人達が多いな。

て言うか、僕みたいな男子が通常入るべき店ではないこともまた真実なんだけど。


「お待たせ」


しばらく待っていると、着替え終えた愛が出てきた。

僕はその方向を振り向くと……。















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