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待てど暮らせど  作者: 葉合 翼
1/1

昼寝をしながら待ち続ける

猫は亡くなると虹の橋を渡り

毛皮を替え大好きな人の元へ

何度も何度も会いに行く。



…がたっ、がたがたがた

「今日はどうもあかんわ。全く開きやらへん。」

1人の老女が呟く。

「建て替えてかれこれ400年は経つさかい、しゃーないわ。

あとで徹さんになおしてもらおか。」


ここは東山にある、豊臣秀吉公が眠る山のお膝元。

古くからある小さな商店だ。

なにやら平安時代からあるとか。


歩いて10分程の場所に黄泉の国へと繋がる井戸がある為か

そこらを彷徨っている秀吉公を見かける。

近くに某女子大があるから仕方がなかろう。

(英雄色を好むとはよく言ったものだ。)


語り部を務めている吾輩は猫である。

もちろん名はあるぞ。“今の名”はジェンヌ。

商店の老女の子が宝塚歌劇団をこよなく愛しているようで

宝ジェンヌからジェンヌがつけられた。

ハイカラな名前だ。いささかむず痒い。

それに吾輩は雄猫だ。


それはさておき吾輩がなぜここにいるか。

理由は言うまでもない

会いたい人がここに来るのをずっと待っているのだ。

ここの味の忘れられずきっとあの人はここへ来るはずなのだ。


…幾星霜流れても










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