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花火

額の汗が転がり落ちた

また気温が上がったらしい

しかし街がソワソワしている

あぁ、なるほど、そういうことか

帰宅の途中で察しがついた

カタカタカタと

浴衣姿の女性が優雅に下駄鳴らす

背中で語る今宵の宴


点として燃えて

ドンと夏を照らす

一夜だけの花束

どうか受け取ってください


そして

この8月の主役達は

大輪の生涯だったのに

花びら一枚も残さないで

夜に溶けて消えてゆく……




祭囃子の夢なのでは?

それは違うと大音量太鼓

響く胸の鼓動、揺さぶられる

言葉にできない

憂鬱も、心情も、何もかも

火となり撃ち抜け花火

君の瞳の中で咲け


点として燃えて

ドンと夏を照らす

一夜だけの花束

実も種も恋も知りません


そして

この8月の主役達は

一輪の命を誇らしげに

花びら一枚も残さないで

夜に溶けて消えてゆく……




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