続【戦闘描写】~ 熱い漢たちの殴り合いが見たいのさッ、ヒャッハー!!
戦闘描写、普通は武器を手に魔法なども織り交ぜて相手に打ち勝つ、又はストーリー上で必要な敗北を経験する訳ですが……
それ以外にも、相手を仕留める事を前提としない、訓練とか余興の肉弾戦も良い物です。他にも格闘をメインに扱う主人公も格好良いですよね♪
というわけで、今回は格闘術回なのさ~!!
実は格闘技は一番資料が多いので幾らでも書けるのです。
先ずは小手調べのジャブから!
“ジョルトブロー”、“ヘッドシザーズホイップ”、“突き返し蹴り”
これらの単語でどんな技か分かる人!
鋼の如き肉体を持つ猛者の殴り合いの描写を書くのに向いてますよ!!
“ジョルトブロー” は片足を浮かせてステップインしながら、相手側にやや倒れ込むように体重を乗せて放つフィニッシュブローです。漫画 “はじめ〇一歩” でも度々登場しますが、ボクシングの枠を超えて拳闘の技術です。
“ヘッドシザーズホイップ” は有名なプロレス技のフランケンシュタイナーなどを含む、片脚又は両脚で相手の頭を挟んで、自重を利用した回転運動により相手を投げ飛ばすわざです。ルチャリブレなどの格闘技あたりが源流な気がしますね。
“突き返し蹴り” は分かり易く言えば二段階の蹴りですね。相手の脇腹を狙う中段蹴りに見せかけて、膝が下を向いた状態になるまで股関節を内旋させ、跳ね上げた脚の甲で相手の首筋を刈る足技です!!
これは空手の技ですが、モフモフ筆者も空手を学んでいた子供の頃に不意打ちでやった事あります!左手で払われて、蹴り脚を戻す暇なく軸足も蹴り飛ばされ、無様に転がりましたが(;'∀')
さて、ざっとカッコ良い技を示してきましたが、ここで応用編です。何故、今回が格闘技かと言えば【戦闘描写】は相互的に描かれるべきという至上命題があるからです。
前回は動かず一方的に飛ばされる敵をボーリングのピンに例えましたが、実際にそんな人はいません。目の前の危機に対して反応するのです。
そして、反撃に出て、それを受けて立つ相手も防御やカウンターを試みる訳です。つまり “戦闘は双方向的であって、流れの中で千変万化していく” ものなのです!!
この点を学ぶには格闘描写が一番だと小生は思うのです!!
では、先程の技を使って即興の格闘描写を作ってみましょう。
アクション、スタート チン☆⌒ 凵\(・∀・)
利き足を前に半身となり、やや腰を落として奴と対峙する。向こうは両拳を掲げて重心を低く保った拳闘の構えだ。
見合っていても仕方ないので、俺は摺り足で間合を詰めて牽制の右正拳を放つが、奴は左腕で軽く払いのけ、逆に殴り返してくる!
短い呼気を吐き、上体を反らして首を傾げ、側頭部に掠らせながら奴の拳を躱して左ボディブローを叩き込む。
「遅いッ!」
「ぐぅ!?」
だが、奴は既に半歩を詰めて膝蹴りを繰り出しており、俺の左拳を弾いて膝頭が鳩尾を穿つ。咄嗟に腹筋に力を籠めると同時に飛び退って威力を低減させ、追撃を躱すために中段蹴りを放つ。
奴はその蹴りも左手で払おうとするが、股関節を内旋させて膝の向きを下側へと変えた体勢から、もう一段跳ね上げた蹴りが防御を抜いてその首筋を刈った。
「ぐあ、ッぅ」
さらに素早く蹴り脚を引き戻し、地に足が付く前にやや相手側に傾くように重心を移動させ、体重を乗せた渾身の右ジョルトブローを打ち込むが……
「ざけんなよッ!!」
「なッ!?」
またしても奴は迅速な反応を見せ、俺の右腕に左腕を交差させながらカウンターを合わせてきた。
「ッ、がはッ!!」
「ぐぅうッ!!」
思わぬ反撃に反応が遅れ、躱し損ねた側頭部を殴られて一瞬だけ視界がブレてしまうも、こちらの一撃も奴を捉えている。
互いによろめいて交差した腕がほどける間際、奴の左手首を掴みながら右脚の脛を蹴り抜いて体勢を崩した。
「ッ、なんだとッ!?」
間髪入れず、蹴りを放ったばかりの右脚を伸び切った奴の左腕に絡め、そのまま上体を引き込むのに合わせて軸足一本で軽く飛び上がり、掴んだ相手の腕へと全体重を乗せて地面に引き摺り倒す。
「ぐおぁあッ!」
「ッ、まだやるかい、このまま腕を折る事もできるけど?」
「ちッ、仕方ねぇ…… 降参だよ、降参」
奴は不機嫌そうに言い捨てると、膨れっ面を晒したのだった。
はい、カットッ!!
う~ん、即興で書くとクオリティの維持が出来ているか謎です(-_-;)
下手な格闘描写で申し訳ありません。
ただ、こんな形で俺君と奴君の掛け合いで、戦闘が進んでいくわけですね!!
ここ、大事です。
“戦いは一人では成立しないのだ!!”
例え、お互いが憎み合う宿敵であっても、それは一種の共同作業、ともに織りなして決着へと辿り着くのです…… という訳で、皆さんの熱い戦闘描写を見せてください n(>_<)n
宜しければ参考にしてやってください('ω')ノ
サンプルとして拙作 ”コボルト無双” の
『剛力粉砕のすゝめ』(2018/7/6更新)を提示しておきます♪
格闘戦の描写が成されています。下記のリンクから興味のある人はどうぞ。