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誰も【まともな集団戦】を書かないから、頑張ってみたぜッ!!

先生、ファンタジー小説を書くにあたって難しいのは集団戦だと思うのです!!

大抵の物語は主人公が無双して終わる為、意味が不明なまま終わります。


ちゃんと書いてよ、お願いだからッ(´・-・。)クスン


という訳で集団戦を書くにあたって、アレキサンダーの遠征やらポエニ戦争など、よく分からない成りに過去の戦争を調べたへっぽこ筆者が適当に戦術論を書くのさ~


先ずは戦う前に調略ですね……

実際問題、勝てる状況を作るに越した事は無いのです。


”戦いは数だ〇兄貴”とどこかの中将さんも言ってたのです。


結局のところ、同盟を結んで数的有利を作る事が基本となりますが、そこら辺は今回の戦術関連の本筋ではありませんし、どちらかと言えば ”戦略” なので今回は置いておきます。


実際の戦場での ”戦術” っぽい何かを考えていきましょう。


"戦術" とは ”仕掛け” で成り立っています。

大抵の場合において戦闘は防御陣形から始まるからです。


何故って?

開戦直後の相手の行動が読めない時に突っ込んでいく奴はいません(;'∀')

古今東西の鉄則として、”利が無い限り攻撃するな” というものがあります。


その ”利” を作り出す行為こそが ”仕掛け” なわけです。


具体的に言えば、防御の薄いところを意図的に作り ”相手の攻撃を誘発” するとかですね。例えば、”斜行陣” などで相手を切り崩すのはその範疇に入ります。


この陣形は三角定規[◥]を想像してください。

上側が重厚で下側が薄いのです。


この場合、相手方が層の薄い下側に惹きつけられて伸びていきます。それに対して専守防衛をさせて時間を稼ぎ、上層の厚い部分が敵の中核を崩すなり、前後を分断して攻め込む事も可能です。


この様な攻撃を受けた場合の対処法は機動を活かして相手の主攻を躱し、陣形を整えるか、若しくは一気呵成に下側の薄い層をぶち抜くかです。


確か銀河〇雄伝説でも似たような状況でお互いが相手の薄い層に喰らい付いて、自らの尻尾を食むヘビのようにぐるぐると追いかけ廻すシーンがあったと思います。(あやふやな記憶ですけど)


このような機動戦術と対を成すのが物量戦術(近代なら火力戦術)ですね。


ただ、この場合は国力が必要ですし、多くの物資や人員を投じるので持久力の問題があります。城攻めなどで籠城して粘り勝ちという事も史実ではままあったのではと愚考します。


そして、大軍は奇襲に弱いという法則も……


難路の踏破で形勢をひっくり返した例ではカルタゴの英雄ハンニバル、アルプス越えで3倍の敵を破ったナポレオンが有名ですし、日本だと源義経の逆落としもありますね~


俗に ”賢明な指揮官は奇襲を諦めない”、”非常識であればあるほど良い”

とされていますから有効性は高いのでしょう(;'∀')


後、定番の伏兵もありです♪


他にも、数の多い相手方の包囲を誘って、層が薄くなった部分(屈折点)や連携の乱れを穿ち窮地を脱する。


又は、それを逆手に取って故意に薄くした陣形の一部を突破させ、後ろに弓兵を大勢控えさせておくなど、駆け引きも ”仕掛け” には必要です。


なお、方陣・円陣・縦陣・横陣など、陣形は色々とありますが、基本的に攻撃は直進的な突撃、防御は偏心<ずれと回転>を基軸とした機動で行います。


そして、重要なのは ”局所優位性” を確保する事です。


戦闘は最前線の ”面" で行われますから、その部分で数的優位を作り出し、相手に戦闘に参加できない無駄な兵を生み出す事が肝要です。


前述の斜行陣も層の薄い箇所に敵を誘導して引き伸ばし、厚い層で押しつぶすなどは ”局所優位性” に基づいている部分があります。


これらの概念を用いて軍同士の集団戦を ”真面目” に書いても面白いかもしれませんね。拙作ではコボルト VS ゴブリンで200名規模の集団戦をやらせました。


因みに、個別描写の参考にしたのは 100 VS 100 のPVPオンラインアクションRPGの動画です(笑)


何度も見ましたよ……orz

だって、集団戦における個々の動きを俯瞰してみるのは難しいですから(;'∀')

宜しければ参考にしてやってください('ω')ノ


サンプルとして拙作 ”コボルト無双” の

『両種族、相撃つ!』(2018/9/7更新) ~『賢者 VS 剣聖』を提示しておきます♪

戦術と集団戦の描写が成されています。下記のリンクから興味のある人はどうぞ。

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