征くぜッ、【城門<ピリオド>】の向こう側へ!!
ファンタジーに付き物の城壁、そこにある門ですね~
言葉にすれば ”城門” の2文字ですけど、実際の構造は意外と知りません(笑)
通常は2段構えで ”落とし格子”、”城門” の順番ですね。外堀がある場合は一番最初に ”跳ね橋” 又は ”平衡橋” が付いて三段構えになります。
先ず、”跳ね橋” は滑車と鎖を使った巻上げ装置で閉じ、下ろす時は鎖を緩めて装置の錘で調整しながらゆっくりと橋の自重で降ろします。もう一つの ”平衡橋” ですが、こちらはシーソーのイメージです(笑)
外堀と内堀を隔てる部分を支点に橋を乗っけて、城内側の先端部に錘を取り付ければ下がって内堀に収納され、外堀側は宙空に浮くという形式です。
下ろすときは錘を外して行くと反対側が徐々に重くなるので、橋は降りていき、外堀の向こう側の地面に先端部が喰い込んで止まります。そうすると平衡状態で橋が維持されて人が通れる仕組みとなります。
でも、大人数で橋を渡ろうとすれば、平衡橋の半分を過ぎた辺りで橋が傾いて内堀に皆落ちるんやね…… 詳しく調べても記述がありませんでしたけど、きっと城内側に固定金具とかあるのでしょう。
次に ”落とし格子” ですが、持ち上げるのに必要な力の問題もあり、木組み格子を金属で補強したものが大半です。例外的に鉄製もありますけど、さすがに重すぎなので一般的ではないです(;'∀')
基本的な構造であれば、巻上げ装置以外にも二つの滑車を持ち、それを経由して ”落とし格子” と ”平衡錘” を鎖で繋いで釣り合いを取ります。宙空に固定するために必要な力を軽減し、各部に過負荷が掛からない様にするためですね。そして、下ろす時は止め具を外して自重で一気に落下させるのです。
巻上げ装置などの機械類は城門直上の城壁、又はその内部の小部屋に設置されている場合が多いようです。跳ね橋用に2基、落とし格子に1~2基ぐらいが妥当でしょうか?
なお、格子と城門の間に空間を用意すれば、城門を閉じたままで格子を降ろして身柄を拘束する事もできますし、側壁の横穴から鉄槍をぐさりと(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
最後に ”城門” ですが、鉄扉は少なく、木製扉を鉄板で補強した物ですね。扉の裏に閂をします。旋回式であれば片側に回転する太い棒を取り付けて、縦位置で開門、横にすると閉門となります。普通に閂をする場合でも側壁に埋め込んでいて、ハンドルを回す事で素早く開閉できるタイプもあります。
以上、守りの要となる城門の三重構造でした~♪
宜しければ参考にしてやってください('ω')ノ
サンプルとして拙作 ”蘇り転生の魔王” の
『城塞、陥落する』(2018/12/4更新)を提示しておきます♪
攻城戦の描写が成されています。下記のリンクから興味のある人はどうぞ。