【貨幣経済】の歴史を辿ったのさ、ヒャッハー(*’▽’)
さて、皆さん…… 日頃使っている1万円札、政府は非公表にしてますけど原価21円くらいだと言われています。現行のお金は “不換紙幣” と呼ばれる本来は然程の価値がない物ですからね~♪
あくまで国家が国内外に於ける付加価値を保証しているだけです。故にジンバブエとかのように国が傾くと紙幣の信用力も失われ、食料品など現物の価値が上がりますので札束で買い物をするインフレ状態になるのです。
あくまで本質的に価値のあるモノはお札でなく品々なのです。
極小単位のモデルで説明すると…… とある鎖国した絶海の小島にジャガイモのみが100個存在するとして、島で流通している紙幣の総額が10000円なら平均価格は1個あたり100円(10000÷100)です。
これに対して、ジャガイモが10個しかないのであれば平均価格は1個あたり1000円(10000÷10)です。
生産物と流通貨幣のバランスで価格が決まる訳ですが、お金は簡単に刷れる事からも重要性が高いのは生産物かと思われます。
お金を大量印刷しても生産物の数が変わらなければ、先に示した通りに平均単価が上がるだけです。(所謂インフレターゲットなど)
だからこそ経済の本質は生産力にあり、国家の経済指標はGDP(国内総生産)が基準となる訳ですね(*’▽’)
此処までは現代の話なので、歴史を遡ってみましょう。
原始的な世界では物々交換が行われていましたが、互いの欲しい物が一致しない問題がありました。比較的に誰もが欲しがり、保存が利くものを間に挟んで交換しようという風潮が出てきます。
西洋なら小麦、日本なら米ですね。どちらも加工しなければ数年持ち、誰もが欲しがる主食です。だからこそお金の代わりに使われたわけです。
自分の生産物を一度米や小麦に交換して保存し、何かを購入する時に使うわけですね。
これら現物貨幣も根強く残り、日本だと割と最近まで税金を米で収めていました。そう、年貢ですね(*’ω’*)
ただ、現物貨幣(米・小麦)もネズミに食べられたり、損耗したりする事や高額な買い物の際に運ぶのが困難なことから、やがて金貨や銀貨が登場します。
金属は早々腐りませんので長期の蓄財ができ、持ち歩きもし易くポケットに入ります。まぁ、初期のローマ人の服装だとポケット無いのと、貴重品なので口中に隠して運んだとか。
こうして中世後期あたりまで硬貨中心の経済が展開されますが、その中で困ったことが…… 産出される金銀の不足です。
この時代に於ける硬貨はそれ自体が持つ貴金属的な価値で商品との交換を可能にしていましたが、それ故に発行量が制限される訳ですね(;’∀’)
そこで行われたのは貨幣改鋳、金銀の含有量を減らした悪貨を大量に生産する方向へ世界がシフトしていきます。
中世だと戦争が起きるたびに戦費調達で純度の低い金貨や銀貨が作られたようです。結果的に 貨幣自体の価値 < 刻まれた金額 になってしまうので、この頃から国家が不足する価値を保証していくスタイルになります。
所謂、信用創造の類です。
さらに時が進むと……“もう、金貨や銀貨とか要らないんじゃね?” という結論に至ります。そこで当初に出てきたのは “軍票” ですね。
大量に軍需物資を買う時は支払いを換金前提の紙媒体で済ませます。その延長上に “兌換紙幣” なるお札が登場!
これは金銀と交換できるお札です。
ただ、自国の金保有量に基づく発行しかできないので、やがて国家の信用保証だけで理論上は幾らでも刷れる現在の “不換紙幣” に繋がっていきます。
最後に、恐らく日本のお金で一番原価が高そうなのは500円玉じゃないかと愚考して終わらせて頂きます('◇')ゞ
良ければ参考にしてやってください('ω')ノ
貨幣経済サンプルとして、”コボルト無双” の264話『戦争は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!!』を置いときます。
下記↓のリンクから飛べます。




