【音楽と楽器の発展】について調べて見たぜッ、ヒャッハー(*'▽')
物語を書いているとクラッシックな演奏会の場面とかも必要になりますよね~
という訳で調べて見たのが今回です。
現在受け継がれている大半の楽曲は楽器が発達した古典派音楽や浪漫派音楽が主流です。よ~く考えてください、「フィガロの結婚」や「運命」など有名な音楽は大抵18世紀後半~19世紀以降なのではないでしょうか?
何故ならそれ以前だとオーケストラを組めるほどに楽器の種類が無かったのだと推測できます。他にも大きな分岐点としては作曲に欠かせない “ピアノ” の存在ですね……
実はこれって略称で、正式には “グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ” と言います。つまりグラヴィコードとチェンバロを融合させたものです(*'▽')
発明時期には諸説ありますが、イタリアのクリストフォリが1700年前後に生み出したとされています。日本で言えば【赤穂浪士が吉良邸に討ち入った】頃と同年代です。
1750年の夏に生涯を終えたバロック音楽を代表するバッハ(チェンバロ奏者)がピアノを演奏した事が無いのと、1780年代に活躍したモーツァルトがピアノを弾いていた事から、その30年間に普及したと思われます。
この時代以降からハイドン、ベートーヴェン、ショパンなど著名な音楽家が生まれてくるわけです。
では、18世紀以前の音楽はどういったものだったのでしょうか?
因みに此処で主な楽器の普及時期を並べて見ましょう。
紀元前:ハープ・水オルガン・ナチュラルホルン(角笛) ・太鼓
800年代:オルガンの復活(※1)
1100年代:初期型リュート(※2)
1200年代:フルート・トゥベクタ(※3)
1300年代:グラヴィコード
1400年代:チェンバロ・トロンボーン
1500年代:ヴァイオリン(※4)・ファゴット・初期型トランペット
1600年代:チェロ・ヴィオラ ・コントラバス・オーボエ・シンバル(※5)
1700年代:グラヴィチェンバロ(ピアノ)・クラリネット・トライアングル(※6)
1800年代:チューバ・ホルン
※1 オルガンは紀元前のアレクサンドリアで発明され、ローマ時代に普及したものの西洋では一時期姿を消して表舞台から失われています。
※2 リュートは十字軍が中東のアル・ウードを持ち帰って改良した説を採用
※3 トゥベクタはトランペットの原型であるが巻菅のラッパに近い
※4 ヴァイオリンの時期はレオナルドダヴィンチが書いた図面を根拠にした説を採用、そこから派生するチェロ、ヴィオラ 、コントラバスは1600年代と想定。
※5 シンバルは現代と同じ形式のトルコ系を採用
※6 トライアングルは教会の礼拝道具であり、仏具の木魚や鈴に近しいため、音楽に取り入れられた時機を採用
さて、オーケストラで使用するのは上記のうち、弦楽器のヴァイオリン・チェロ・ヴィオラ・コントラバス・ハープ、木管楽器のフルート・ファゴット・オーボエ・クラリネット、金管楽器のトロンボーン・トランペット・チューバ・ホルン、打楽器の太鼓・シンバル・トライアングルなどが一般的ですね。
そこに主旋律を奏でるピアノが加わったりするくらいでしょうか。
これらの楽器が揃うのは近代の1800年代後半くらいまで待つ必要があります。要するに中世を舞台とした物語の中でいきなりオーパーツな楽器が出てきても困るのです……orz
そもそも、オーケストラの体裁を成せるのはヴァイオリンが登場する1500年代以降だと思います。それでも仮に1500~1600年を舞台とした場合、足りない楽器は多いので構成は絞られてしまいます。
ピアノの代わりにチェンバロ、他はヴァイオリン・ハープ・フルート・ファゴット・トランペット・トロンボーン・太鼓といった感じで、何とか管弦楽団を組めそうです。
ただ、ルネッサンス音楽よりも前になると楽器が少な過ぎて無理がありますね。そもそも楽器自体が人類史的には新しいのです。
生産性が向上して生活に余裕がないと発展しませんからね(;'∀')
中世初期などリコーダー、太鼓くらいしか無かった気もします。ただし、中期くらいに入るとギターの原形とも言える後期式のリュートはかなり人気を博していた様ですね。
取り敢えず、今回調べた感じだと銃器が無いような時代の世界観(1300年以前)ではあまり大々的に音楽要素を入れない方が良いかもしれません。楽器が本当に限定されてしまいますので……
良ければ参考にしてやってください('ω')ノ
音楽祭の描写サンプルとして、”~鋼之魂を持つ人たちへ~ 剣鬼、異世界にて刃相鳴らす” の78話『もはや是非もなし』及び80話『審問会の噂と古典音楽』を置いときます。
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