【統計的?】中世都市の人口を賄う耕作地面積を考えてみたぜッ!!
中世都市の人口と食糧問題について考えてみるぜッ、ヒャッハー!!
先ずは人口から考えていきましょう
★西暦1200年前後の都市推定人口
パリ…… 110000名
ロンドン…… 40000名
ミラノ…… 60000名
ローマ…… 35000名
因みにこの規模の人口が生活するには付近に大規模な水源が必要です。そして食料も必要なため、穀倉地帯に位置しており、都市の周囲は広大な田畑が広がっていたはずです。
広大ってどれくらいなの('ω')ノ
と思った皆様。
地球上の動物の食物連鎖を支えるのは植物です。
その植物のエネルギーは光合成によってつくられています。
つまり、植物を食べる草食動物、その動物を食べる肉食動物も活動エネルギーは光合成由来で、太陽エネルギーが主成分だとする考え方があります。
ここで人に必要な一日の摂取カロリーが2200キロカロリー(9.2×10^6J)としましょう。
人の主食である穀物の光合成効率0.1%
一平方メートルに一日で降り注ぐ太陽光エネルギー1.5×10^7(J/㎡)
として考えれば……
((1.5×10^7)×0.001×x)= 9.2×10^6
15000x = 9200000
15x = 9200
x = 613
となるので、一人につき613平方メートルの耕作地が必要となります。ざっくばらんな計算ですが一辺が25m弱の正方形の耕作地があれば一人が生きていけるわけです。
なんとか無難な数字が出ました('ω')ノ
これを基に人口が2万人の中都市を飢えさせないための耕作地面積を求めると
613×20000 = 12260000㎡
数が大きいので平方キロメートルで示すと約12㎢の耕作地が必要なのです!!
さらに都市を中心にした円形状に耕作地が展開すると考えれば……
半径^2 × 3.14=12.26㎢より 半径≒1.976㎞となり、
人口2万の中都市では、そこを中心とした半径約2㎞が耕作地でなければ市民が飢えてしまいます…… 大都市になれば半径で6~10㎞が耕作地なはずです。
すっごく現実的な数字が出てきましたね(;'∀')
というわけで、作中で馬車に乗った主人公たちが最初に目にするのは耕作地であって、いきなり都市防壁とか門が見えてくる事はありません。
さらに言えば円形状に広がる耕作地の都市から離れた外縁部には細かい手入れを必要としない強い野菜など、都市に近付くにつれて繊細な作物が育てられていたようです。
上記のように様々な資料を漁ったうえでモフモフ筆者が思う中世の生活集合体の規模をおまけに載せておきます!!
小規模の村…… 50名~299名
中規模の村…… 300名~599名
大規模な村…… 600名~999名
小規模な町……1000名~1499名
中規模な町……1500名~1999名
大規模な町……2000名~2999名
小都市……3000名~9999名
中都市……10000名~30000名
大都市……30000名~100000名
といったところでしょうか('◇')ゞ
良ければ参考にしてやってください('ω')ノ