表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/27

【統計的?】中世都市の人口を賄う耕作地面積を考えてみたぜッ!!

中世都市の人口と食糧問題について考えてみるぜッ、ヒャッハー!!

先ずは人口から考えていきましょう


★西暦1200年前後の都市推定人口


パリ…… 110000名

ロンドン…… 40000名

ミラノ…… 60000名

ローマ…… 35000名


因みにこの規模の人口が生活するには付近に大規模な水源が必要です。そして食料も必要なため、穀倉地帯に位置しており、都市の周囲は広大な田畑が広がっていたはずです。


広大ってどれくらいなの('ω')ノ

と思った皆様。


地球上の動物の食物連鎖を支えるのは植物です。

その植物のエネルギーは光合成によってつくられています。


つまり、植物を食べる草食動物、その動物を食べる肉食動物も活動エネルギーは光合成由来で、太陽エネルギーが主成分だとする考え方があります。


ここで人に必要な一日の摂取カロリーが2200キロカロリー(9.2×10^6J)としましょう。


人の主食である穀物の光合成効率0.1%

一平方メートルに一日で降り注ぐ太陽光エネルギー1.5×10^7(J/㎡)


として考えれば……


((1.5×10^7)×0.001×x)= 9.2×10^6

15000x = 9200000 

15x = 9200

x = 613


となるので、一人につき613平方メートルの耕作地が必要となります。ざっくばらんな計算ですが一辺が25m弱の正方形の耕作地があれば一人が生きていけるわけです。


なんとか無難な数字が出ました('ω')ノ

これを基に人口が2万人の中都市を飢えさせないための耕作地面積を求めると


613×20000 = 12260000㎡


数が大きいので平方キロメートルで示すと約12㎢の耕作地が必要なのです!!

さらに都市を中心にした円形状に耕作地が展開すると考えれば……


半径^2 × 3.14=12.26㎢より 半径≒1.976㎞となり、


人口2万の中都市では、そこを中心とした半径約2㎞が耕作地でなければ市民が飢えてしまいます…… 大都市になれば半径で6~10㎞が耕作地なはずです。


すっごく現実的な数字が出てきましたね(;'∀')


というわけで、作中で馬車に乗った主人公たちが最初に目にするのは耕作地であって、いきなり都市防壁とか門が見えてくる事はありません。


さらに言えば円形状に広がる耕作地の都市から離れた外縁部には細かい手入れを必要としない強い野菜など、都市に近付くにつれて繊細な作物が育てられていたようです。


上記のように様々な資料を漁ったうえでモフモフ筆者が思う中世の生活集合体の規模をおまけに載せておきます!!


小規模の村…… 50名~299名

中規模の村…… 300名~599名

大規模な村…… 600名~999名


小規模な町……1000名~1499名

中規模な町……1500名~1999名

大規模な町……2000名~2999名


小都市……3000名~9999名

中都市……10000名~30000名

大都市……30000名~100000名


といったところでしょうか('◇')ゞ

良ければ参考にしてやってください('ω')ノ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 数値計算をきちんとしていて納得できる。 [気になる点] 収量の見積もりが現代基準です。 緑の革命以前の品種ですと現代の半分どころか1/4以下の収穫量でも不思議ではありません。 [一言] 中…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ