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登校
キャラ三人目。
朝から歩く。これは好きだ。なんとなく体が引き締まった気になる。駅に着いたら電車に乗ってまた少し歩くだけ。といっても登校時間は一時間程かかる。
「へいオギノ!おはようさん!」
「おい夏目。俺は萩野だ。ハ・ギ・ノ。」
「え。まじで?じゃあマサトで。」
「オギノ以外はお好きにどうぞ。ただしおれもお前のことをタイガと呼ぶがな。」
「いいってことよ!」
なんでこいつは誇らしげなのか。夏目タイガ。同じクラスになってすぐ話しかけてきて打ち解けてきたと思ったら名前を間違えて覚えていたとは許すまじ。
「ところでタイガ。社会の窓があいてるぜ。」
「げ!道理で女子がクスクス笑ってるわけだわ!うわめっちゃはずかしいんですけど!!」
そんな下らない話をしながら俺は教室へ向かった。
夏目タイガ
好青年饒舌ムードメーカー。