プロローグ
俺の名前は最上一俊なんの事はない一般の家に生まれた、もともと人付き合いが苦手で友達と言える人間は居なかった歳は16、俺には悩みがあったそれは何事も興味が湧かない、熱中できるものがない事だった、でも別によくある天才達の様に全てが出来てつまらないとかそうゆう事でもない、確かに運動は人並み以上に出来たが勉強では中の中くらいだし、別に他人を下に見たりはしないしできない、ただ単純に興味が全てに湧かないんだ、ただまぁ死ぬわけではないので16年間探しながらも普通に過ごしてきた、でも見つけた、今日見つけたんだ。
「ただいまー」
今日も学校が終わり帰宅した
「おかえり」
ウチは両親に俺1人三人家族で親父は今単身赴任中だ。
制服から私服に着替えいつもの場所、ソファに座りテレビをつける。
「今日は現代の侍?」
テレビでは現代に蘇った侍という見出しでニュースがやっていた。そしてインタビューが終わり実際に刀を使った実演を見せた、そのとき俺に衝撃が走った
「こ、これだっ!これが俺に足りないものだ!」
欠けていたものがはまる様に確かな実感と共にこれが、剣の道こそが熱中出来る俺の道だった、剣道では足りない真剣での斬り合い殺し合いその、剣の道。
そこからの行動は早かった真剣を買うことは出来なかったが木刀、そしてサバイバルナイフを使って自己流で訓練を始めた、動画やネットで振り方や足の運び方を学んだそれまで興味の無かった剣道部も、より実戦感覚を磨くために入部した、武器が取られたとき用に素手の技術を学ぶためボクシングジムにも行った、学校の授業中にもイメージトレーニングをしていた、楽しかった今迄の生活が嘘みたいに充実していたんだ、才能があったのか剣道部でもやり始めたのは最近ながらもかなりいい成績を出せたし木刀、ナイフの振り方もかなり様になった、ボクシングも正確な指導のもとメキメキ上達していった。
「よっしゃ今日も帰って振りまくろう!」
部活を終え帰宅していた俺は最近恒例のハイテンションでるんるん気分だった。そのとき公園から1匹の猫が飛び出してきた
あ、危ない!
気づいたときには体が動いていたそして猫抱き上げた時俺の体にとてつもない衝撃が走った、そうして弾き飛ばされた俺は地面に打ち付けられた。
俺は死ぬのか?痛みを感じねぇヤバイだろこれ、やっと見つけたのに、もう終わるのか…なんて、なんて意味のない人生…俺の人生はここからだった、ここからだったのに、嗚呼まだ、まだ死にたくないこの道を極めていきたいこの…剣の道を。
意識が暗転した