表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗い夜に踊る  作者: ビシン
ボディーガード
9/70

第9話 妖しいモノ

────なんで、なんで優子が!?


「ありえない‥‥仮に犯人がストーカーだとしてなんで優子?そんなのありえない」


「そうか?なら逆に聞くが優子がストーカーじゃない根拠は?」


その質問に唸る真美子。


「優子は私に手助けしてくれたし、何より支えてくれた!」


「‥‥そうだな、常に手を貸しお前にアドバイスをした。だからこそ常にお前を見張り、警察の目を欺き、誘導することができた」


「何を‥‥意味がわからない‥‥それじゃ私が犯人に利用されて────」


「それにお前も見たはずだ、怪しい優子の影を」


彼女はそこではっと目を見開いた。


さっき見た優子の影。明らかに変だった。


────そうだ、私、確かに優子に助けてもらって、警察、‥‥人‥‥


そこで記憶が断片的に見え、また頭に痛みが走る。真美子はしゃがみ込んだ。


「‥‥やはりお前の記憶は戻らせないように細工してあるみたいだな」


「ち、違う、私は利用されてないし、優子は人殺しじゃない!」


叫ぶと辺りを沈黙が支配した。


長い沈黙で真美子の頭の痛みも和らぎ、顔を上げた。


ハクが目の前におらず慌てて探した。彼は耳に手を当てて壁際にいた。


探偵と連絡を取っているんだろう。


少し見ていると今度は壁に何かあるかのように手探りた。


「妖刀って知ってるか?」


唐突にハクが尋ねた。


────妖刀って、人の魂を喰うだとか、呪われた刀とか?


急に話を変えられ、真美子考えて怪訝な顔をした。


「まあ多分お前の考えてる通りのものだな。この世にはまだまだ計り知れない力がある。妖刀もその一つだ」


彼は木刀を見つめ、額に押し当てた────と一瞬一際光を放った。


瞑ってしまった瞼を開けると、ハクは白い木刀を持っていた。


「俺ではお前が何者なのか、優子が何者なのか証明できない。だから今からお前には次元の違う世界を見てもらう‥‥そうすれば全部わかるはずだ」


真美子にはさっきからこの中級ボディーガードが何を言っているのかよくわからず、木刀の手品も仕掛けが理解できず何も言えなかった。


そんな真美子を一瞥し、ハクは壁に向き直り、腰を落とし、2本の木刀を前後に水平に構えた。


そして目にも止まらない速さで目の前に突進した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ