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暗い夜に踊る  作者: ビシン
ボディーガード
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第17話 静かな夜

「行ってしまったな」


しばらくしてミナが口を開いた。


「そうだな」


ハクは動かなくなった化け物の身体から飛び降りた。


「死んだのか?」


「ふむ、そういうことになるんだろう」


ミナはハクに刀を抜くように指示し、しばらく様子を見た。


化け物は力をなくしたように目から光も消えている。動き出すことはないだろう。


それを促すように化け物の身体が崩れ出し、やがて灰になった。


残されたのは肩にあった装飾品のみ。


彼女はそれを拾い上げた。


「今回の収穫はあったんだな」


刀を鞘に納めながらハクは言った。


「いや────」


ミナがかぶりを振り、綺麗な装飾品は粉々に砕けた。


「まじか……」


彼女は一瞬彼の言葉に吹き出しそうになった。


それはそうだ、こんなに苦労して、ここまで来て収穫無し。おまけに依頼人は幽霊だから報酬も無しと来た。


ミナは口元を抑えた。


「事件はどうなるんだろうな?」


「ふっ、どうせSSPの連中が適当にやってくれるだろうさ」


彼女は辺りを見渡した。壁と天井に穴が空き、地下に通じる巨大な穴も空いている。床は破片だらけ。


しかしこの静けさ、さっきまで激しい戦いがあったとは思えない。


それを正明するのは辺りの破損とハクの傷ついた身体だけだろう。


「帰るか」


ミナはため息をつくハクの手を引き、出口を目指し、古い建物を後にした。







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