表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みぞおちの虫  作者: 松田
12/21

あれ?なんだっけ?

流石に何日か連続で全日程をいれるのは少し無茶だったのか、僕は初めの週だというのに少し風邪をひいた。

週のうちで最後だし、最初に休むと癖がつくからと無理して出てきたけど最寄りの駅に行くだけでしんどく、自転車をこいでるときに風に煽られただけで少しふらついてしまうほどだった。だから電車に乗っているあいだはどれほど楽だったか。

やっと大学についてみても講義の内容はスルスルと滑り落ちてしまいほとんど頭に入らないから、僕は食堂でもう帰った方がいいだろうかと考えていると、小林さんがまた僕の前に座りどうしたの?と聞いてきた。

「なんでもないよ」

「嘘ね。見たら誰だって変だって気づくよ」

そう言って小林さんは僕の顔をのぞき込んでみた。「ほらね、辛そう」

「実は今日風邪ひいたみたいなんだ」

僕は観念して風邪をひいた理由を話すと自業自得だよと彼女は言った。

「そうだな。流石にこのスケジュールは無茶があったかも」

「でも今更変えられそうもないしね」

「慣れるまでの辛抱だと思う。もう少し頑張るよ」

「大丈夫?今日はもう帰ったら?」

「そうしようと思ったけど、小林さんと話してて気が変わったよ。午後の講義も出てみる」

「じゃあ、最終はあたし被ってるから一緒に帰ろ?なんか見てられないわ」

「それじゃあ僕の体、任せようかな」

そう言ってなんとか食堂を出ていった。ふらつく足を必死に前に出してようやく講義室についたのは、講義の始まるギリギリ前の時間だった。

入口の近くの席に腰をおろして、そう言えば小林さんと何を話していたっけ?と思い出そうとしてもせいぜい僕が風邪をひいたことと一緒に帰ろうと言われたことしか思い出せず、なんて返事をしたんだっけな?と考えてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ