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魔王の村長さん  作者: 神楽 弓楽
二章 村長たちの村おこし
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66 「村長の朝」




 雷光騎士団の歓迎の宴を終えた翌朝、俺は自室のベッドで目を覚ました。


「ううん……今何時だろ」


 薄暗い部屋の中で俺は寝ぼけ眼を擦りながらもぞもぞと緩慢に動いて辺りを見渡す。窓は閉め切っていて薄暗く、窓の僅かな隙間から漏れ出る朝日の光が唯一の光源だった。隙間から差す光の明るさからして朝日はもう昇っている頃だろう。

 普段であればとっくに起きてゴブ筋と朝練をしているような頃合いだった。寝坊してしまったようだ。


 ここ最近、エルフの一件や騎士団の一件と立て続けに問題が発生したせいでろくに休めてなかったせいかもしれない。体は大丈夫でも精神の方が疲労してたのだろう。寝て初めて寝る前の自分が精神的に疲れていたのがよくわかった。


 それに、ここ最近肌寒くなってきたから布団の魔力に憑りつかれたのもしれない。


 現に俺はこのぬくぬくとしたベッドから出ることを決心できずにいた。気付けば開けていたつもりの瞼もいつしか閉じてた。ここに来てからは初めて二度寝したい誘惑に駆られているかもしれない。


 ベッドの中にある人肌の心地良い温かさの湯たんぽと顔を優しく包んでくる柔らかいクッションがまたその欲求を高めて…………




 いや、待て。



 このベッドに湯たんぽやクッションの類はなかったはずだ。



 ガバッと俺は起き上がって布団を捲り上げた。そこにはベッドの中央で小さな寝息を立てて丸まって眠るラビリンスと俺に添い寝をする形で横になったパジャマ姿の天狐の姿があった。


「えっ!? えっ? 」


 俺はすぐに部屋の内装を確認する。間違いなく俺の自室である。


 どうして俺は2人と一緒に寝てるんだ?

 

 理由(わけ)が分からず俺の思考は困惑する。



「あら、起きちゃったのね」


 未だ眠りこけているラビリンスと違って目を覚ましていた天狐は、ベッドに横になったまま「おはよう」と微笑みかけてくる。


 普段の着物姿ではなく今は綿で作られた白いパジャマを着ている天狐の胸元は、上のボタンが外れていてそこから胸の谷間が覗いていた。寝ている間に捲れたのか細くくびれた白いお腹も露わになっていた。


 あ、やばい。


 この状況では、天狐だと分かっていてもドキリとしてしまう。


 さっきまで自分が無意識のうちにその胸の中に顔を埋めていたのだと思うと自分でも顔が赤くなるのが分かった。まだはっきり天狐の胸の感触が俺の中に残っていた。


「お、おはよう天狐」


 動揺を押さえて辛うじて返事は返した。でも、ドキドキは以前と治まってはいなかった。


 今更、と思わなくもない。


 一緒に風呂に入ったり、天狐に抱きしめられて慰めてもらったのだって一度や二度ではない。それこそ裸だって何度も見てるし、洗ってあげたりもしてる。

 だけど、その時は子供や心を曝け出せる大切な相手としては見ていてもあまり女として捉えてなかったのだと思う。



 寝起きという気が緩んでいる時に天狐という美女の無防備な姿を前にして俺の男が反応していた。




 俺は天狐の肢体へと吸い込まれそうになる気を紛らわせるために意識して天狐を視界から外して別の方、ラビリンスへと向けた。



 ベッドの中心でラビリンスは、膝を抱えて縮こまって寝ていた。布団を捲られて外気に晒されて起きる気配は微塵もなく規則的な寝息を立てて気持ちよさそうに寝ている。

 天狐とお揃いのパジャマ越しに体に触れてみると湯たんぽと勘違いしても頷けるほどに温かかった。見た目が子供なら体温もまた子供のように高いようだ。寝ているラビリンスの頭を撫でてやるとシャンプーの香りに混じって子供特有のミルクのような甘い匂いが仄かに香った。


 昨日は遅かったし起こすのも可哀想かと思って俺は捲っていた布団を元に戻した。意図したわけではなかったが、それで天狐の体も隠れて俺はやっと気持ちを平静に戻すことができた。



「天狐、いつの間にラビリンスと一緒に俺のベッドに忍び込んできたんだ? 」


「カケルが寝た後よ。ラビリンスが1人じゃ眠れないっていうから最初は私と一緒に寝ようとしたんだけどダメそうだったからカケルのとこに押しかけたの」


 あー……そうだった。 

 ラビリンスは、長年の引きこもりを脱したばかりで情緒不安定なところがあったから一緒に寝ようとしたのだけど、お風呂に入った時に拗ねてしまって「今までも一人で大丈夫だったから一人で寝れるもん! 」と意地を張ってさっさと自室に籠ってしまったのだ。


 部屋からはすぐに寝息が聞こえてたからてっきり寝れてたのかと思ったけど、話を聞くに途中で目が覚めて眠れなくなったみたいだ。


 俺のベッドに潜りこんだ後は、天狐が一緒に添い寝をしてラビリンスが眠るまで少しの間話し相手になってあげてくれたらしい。ラビリンスは、すぐに眠ってしまいそこからは途中で目を覚ますことなくぐっすり眠れていたそうだ。


「ごめんなさいね。黙って潜りこんだりして」


「いや、そういうことならいいよ。ラビリンスの面倒を見てくれてありがとうな天狐」

 

 申し訳なさそうに耳を伏せる天狐の頭を撫でて上げる。気持ちが落ち着いたからかさっきみたいに気が動転するようなことはなくいつも通り撫でてあげれた。天狐は気持ちよさそうに目を細めながら嬉しそうにはにかんだ。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 しばらくして目を覚ましたラビリンスと一緒に3人で揃って下に降りる。

 

 何だか新婚になった気分だ。





 すごく今更な気がした。



「ラビリンス、明日からは一緒に寝ような」


「はいマスター。次からは大人しくそうします」


 1人で寝れないことを認めたのかラビリンスは、すんなり頷いた。


「ふふっ、私のところに来てもいいからね」


「うん、お姉ちゃんありがとう! 」


 そう言えば、ラビリンスは今回の一件で天狐に懐いたのか、お姉ちゃんと呼ぶようになっていた。以前は天狐さんだったので喜ばしいことだ。天狐もお姉ちゃんと呼ばれて嬉しそうだった。


 そう言えばシルフィーは、ラビリンスにお姉ちゃん呼びさせたがっていたけど天狐に先を越されてしまったな。後で騒がないといいけど……




 あ、騒ぐと言えば一緒に街に行くメンバーを早く決めないとな。


 街がどんな感じなのか行ってみて肌で感じて見ないとはっきりとは分からないけど、街で住んでたバッカスさん達の話によれば人種差別があるような場所ではないようだし、領主のお膝元なだけあって治安もそんなに悪くはないそうだ。


 今回は雷光騎士団の皆さんに同行するから変な輩に絡まれるようなことはないだろうけど、その分こっちから問題を起こしそうなサタン達は避けた方がいいかもしれない。エルフの里の一件とは違って戦闘力が高くなくても今回は問題なさそうだし、むしろ今回は戦闘力の高さよりも人格の高さが重要になりそうだ。

 その点、分別はあっても喧嘩大好きで売られた喧嘩は速攻買いそうなサタン達はやはり避けるべきだろう。


 もしくは、連れていく際はそんなことをしでかさないよう約束した上で目を光らせないといけないな。他の仲間ではそうだけど、問題児たちに特に言い聞かせないとついとかでやってしまいそうだ。



 本当、誰連れて行こうか……



「カケル、朝ごはん出来たわよ」


「え? ああ、ありがとう」


「いっただきまーす! 」


 そんなことを悩んでいるうちに朝ごはんが出来上がっていた。隣に座ったラビリンスが早速食べ始めていた。


 今日の朝ごはんは、黒いライ麦パンと干し肉を散らした生野菜サラダ、それとベーコンの目玉焼き、飲み物は牛乳だった。


 ちなみに、卵はドラゴコッコという鶏のような魔鳥のガリーナの眷属のポートリーコッコが産んだもので、牛乳は獣人の一種である牛人のマリーの乳から絞ったマザーミルク(母なる乳)と呼ばれるものだ。

 ポートリーコッコが産んだものは、ほとんど鶏の卵と大きさも見た目も変わらない。『マザーミルク』は、味は濃厚かつさっぱりとしたもので飲めば、各種状態異常の軽減もしくは回復ができるものだ。

 ちなみにマリーは別に子供がいるというわけではない。【母なる乳】というスキルでMPを消費して母乳を出すことができるのだ。ゲームの時は、スキルを使用すれば手元に瓶詰されたマザーミルクが出現するという仕様だったけど、この世界に来てからはそんなことはなくて普通に………いや、今から牛乳を飲むのにこの話は止めておこう。





「いただきます」


俺は思考を中断して、天狐が用意してくれた料理を口にした。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 朝ごはんを終えて俺は、運動のしやすい格好に着替えて鍛錬場へと足早に赴いた。そこではもうゴブ筋が待っていた。その隣には少女の姿もあった。確か……カインって名前だっけ?

 

「ごめんゴブ筋。遅くなった」


「いや、いい。気にしてない。ちゃんと連絡は伝わってる」


 ゴブ筋は気にしてないと首を振る。


「そっか。でも次はないように気をつける」


 そう言うとゴブ筋はふるふると首を左右に振った。


「たまにはいい。村長は少し根を詰めすぎだ」


 そう言われて俺は苦笑した。


「適度に気を抜くように心がけるよ。それじゃあ始めるか」


「ああ」


 俺はアイテムボックスから訓練用の鉄剣を取り出す。ゴブ筋も傍に置いていた盾と剣に手を伸ばした。そして、ゴブ筋が気付いたようにまだ傍にいた少女に声をかけた。


「危ないから下がっていろ」


「はい。ゴブキンさん頑張ってください。あと、怪我には気を付けてください」


「ああ、気を付ける」


 少女はゴブ筋にエールを送って俺たちから距離を取った。距離は取ったけどここから去るつもりはないらしい。どうやら今回は、観客がいるみたいだ。


「あの娘……最近一緒にいるのよく見かけるな。お前好かれてるみたいだな」


「よく、わからない。だが、カッコ悪いところは見せれない」


 そう言うとゴブ筋は、少し照れたように頬を掻いた。その見た目から怖がられて距離を取られるゴブ筋にとって初めから積極的に関わってくるあの娘には少なからずの好意を抱いてるのだろう。




 俺とゴブ筋はお互いに武器を構えて距離を取る。


「今日はどうする? 」


「いつも通り、村長からかかってこい」


「そうか。じゃあ、いくぞ……! 」



 始まりの掛け声と同時に俺は剣を下段に構えて前に飛び出した。駆け出した俺は瞬く間に距離を詰めて剣を上段へと振り上げる。


「はああっ! 」


 真正面から斬りかかる。腕だけではなく全身の筋肉と駆使して走った勢いを剣へと乗せる。

 その一撃は、当然ゴブ筋の構えた盾によって防がれる。ガアンッ! と金属同士がぶつかり合い、ギャリリリと耳障りな音を出して盾に一筋の傷をつけた。

 盾に接した剣を通じて、ゴブ筋が盾をそのまま押し込んでくる気配を察して俺は、右に回避して横に回り込む。


 ゴッ! と空気が押しのけられる音が耳元でしてすぐ横を突き出された盾が通り過ぎた。


 俺はがら空きのゴブ筋の脇腹を狙って剣を振り払い、その剣先がゴブ筋の体に接する前にゴブ筋の右足の踵が俺の鳩尾にめり込んだ。



「がっ!? 」



 あやうく今朝食べたご飯が口から飛び出すところだった。



 呼吸が止まる一撃を喰らって俺の意識は痛みに一瞬気をとられるが、体は無意識のうちに後ろへと飛んだ。おかげで追撃の右肘を顎にもらわずに済んだ。



 武器での仕合で体を使うなんてずるい、という言葉が口から出そうになるがぐっと堪える。この仕合で別に武器しか使ってはいけないとは約束してない。実際の戦闘ではそんなことは言ってられない。避けれない方が悪いに決まってる。



 それに今まで出さなかった足や手が出たということは、それだけ俺が前よりも一歩前進したということでもある。


 ズキズキと痛む脇腹を手で押さえる。大丈夫。この感じだと骨にも内臓にも深刻なダメージはなさそうだ。まだいける。


「ゴブ筋! 今日こそは一撃入れてやるからなっ」


「期待してる、ぞっ」


 宣言した俺にゴブ筋は、大剣を突き出してくる。アーツは使ってないもののその速さはとんでもない。


 右胸を狙った突きを左に半身(はんみ)になって躱し、こっちも剣を突き出す。狙うは右膝!

 その時、視界の端で大剣の刃先が動くのが見えた。


 その瞬間、俺はその場で飛び上がって回った。


 さっき剣を突き出していたのに?

 そんなのは関係ない。


 多少無茶な動きもこの体なら応えてくれる。


 さっきまで立っていた足元をゴブ筋の大剣が通り過ぎた。あのまま立っていたら足が切れるか折れていた。俺は、宙を舞いながらその遠心力を利用して剣を振った。その一撃は、僅かにゴブ筋の右腕の二の腕に掠り赤い筋を残した。



 当たった!



 俺がそれを喜ぶ間もなく、意識がそちらへ向いた俺にゴブ筋は既に攻撃を仕掛けていた。


――ドゴンッ!


「ぶべっ!? 」


 体重の乗った大盾の横払いが俺の顔に直撃した。頭の中で痛みが弾けた感覚を感じながら俺の意識は暗転した。







「ぐへっ!? 」


 ふっ飛ばされた体が地面に叩きつけられた衝撃で意識が戻った。

 受け身を全く取れなかったせいで背中を強打した。しかし、それ以上に盾で殴られた顔の右半分がジンジンと焼けるように痛かった。


 これは骨に罅が入ってるのも覚悟した方がいいかもしれない。早速頬が腫れたのか右目の視界はほとんど塞がってしまった。軽く腫れた所に触れると血がべっとりと付着した。どこか切ってしまってる。


 たった一撃でここまでの傷を負ったが幸い意識を失っても剣は手放してなかった。


 これも朝練の成果かな。


 と思いながらゴブ筋へと目を向ける。ゴブ筋は俺が掠らせた右腕の二の腕の赤い筋を確かめていた。残念ながら本当に掠っただけで血は出ていなかった。次こそ当てるだけじゃなくて傷をつけてやる。


 ゴブ筋はこちらを見て、一つ頷くと盾を手放して大剣を構えた。盾を手放した左手はフリーなままだ。



「村長、次だ」


「ああ、行くぞ! 」


 俺は再び前に出た。大丈夫。まだ足は生きている。腕も問題ない。

 距離を詰める俺にゴブ筋は大剣を大上段に振り下ろす。


 真っ向から受け止める? 左右に躱す?


 いくつもの選択肢が刹那的に脳裏に浮かび上がる。


 いや、ここは受け流す!


 振り下ろされる大剣に対して俺は、剣を斜めに構える。足は止めず剣に全神経を集中させる。


 振り下ろされた大剣に反発するのではなく優しく迎え入れて、真下へと突き進もうとする大剣の勢いを横へと滑らせる。大剣の刃先が剣の腹を滑って火花をまき散らす。


「くっ……! 」


 大剣の圧に押されて俺の体は横に押しのけられる。だけど問題ない。走る態勢を崩されるほどではなかった。


 大剣の振り下ろしを受け流してゴブ筋の懐に潜りこむことに成功した。


 ゴブ筋の左フックが死角となった右から襲ってくる。風切り音に気付いて辛うじてしゃがんで躱す。


「ふっ! 」


「あぶっ! 」


 しゃがんだ俺の顔面を狙った膝蹴りをギリギリのところで左手で受け止める。受け止めた左手がビリビリと痺れる。当たったらまた気絶してたかもしれない。


「にゃろ……! 」


 仕返しに俺は、足に力を溜めて一気に爆発させた。真上へと飛び上がる。直後、脳天に甚大な衝撃が走った。


「ぐっ……! 」


「ウガッ!? 」


 痛みに涙目になりながら俺は、横から着た大剣の柄頭の突きを躱して距離を取る。


 ゴブ筋は、左手で顎を押さえて頭を振っていた。視界端のゴブ筋のHPバーもほんの僅かだが減っていた。


 よしよし。


 初めてゴブ筋にダメージらしいダメージを与えれたことに内心ガッツポーズをとる。



 ゴブ筋がまだ剣を手放さないことからまだこの仕合は続いているのだろう。今度は剣で持って有効打を出して見せてやる。



「うぉおおおお! 」


 そう決意して俺は、再び剣を握ってゴブ筋に挑みかかった。







 結論から言えば、その後俺はゴブ筋にフルボッコにされた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 温かい何かが体の中に入り込んでくるのを感じて沈んでいた意識が浮上した。


「俺は……」


「あ、目が覚めましたかカケルさん? 」


 目覚めてすぐに目にしたのはこちらを心配そうに見るレナだった。


「……俺はどれくらい意識を失ってた? 」


「私が回復魔法をかけるまでのほんの少しだけですよ」


「そうか……」


 そう言って起き上がると全身に痛みが走った。そうだった。全身至る所を怪我してるんだった。右目は周りが腫れて完全に塞がり何も見えなくなっていた。


「よっと」


 そのことを確認して俺は体を起こした。



「じゃあレナ、約束(・・)通り治療を頼めるか? 」


「はい! よろしくお願いします」


 レナはそう言って初級魔法ながら俺の治療をしてくれた。幸い、一番酷い傷でも骨に罅が入って体が腫れただけで済んだので、青痣と一緒に治療してもらった。


 朝練で毎回怪我を負う俺は、レナの練習台としては最適だった。そのお陰か最近レナの腕前はメキメキと上達していた。



「今日は一撃入れることができたみたいですね。おめとうございます」


 ゴブ筋から聞いたのかレナは、回復魔法をかけながら小さくパチパチと手を叩いた。


「うん、ありがとう。でもここからだよ。次はもっとゴブ筋と戦えるように頑張るよ」


「はい。頑張ってください! 」




 応援してくれるレナのためにも俺はもっと頑張らないとな。と強く思った。



 ふと周りを見ると遠くで天狐にひしっと抱きつくラビリンスに気づいた。どうやら一部始終を見ていたようだ。


 やっぱりラビリンスには刺激が強かったみたいだな。とおれは苦笑した。


ドラゴコッコ

鶏系の魔鳥にドラゴンの要素が加わった魔物。

始祖鳥のようなドラゴンの特徴と鶏の特徴を併せ持っている。火を吹いたり、空を飛んだりもできる。


コッコという最弱に部類されるモンスターの最終進化形の一種であり、戦闘特化型。



ポートリーコッコ

ドラココッコ【同胞の鳴き声】によって呼び出された眷属で、ざっくりと言ってしまえば家畜。

戦闘力は皆無で、代わりに数時間という周期で定期的に卵を産む特徴を持つ。




二日間隔での更新が続いてるいえーい。

頑張る。



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