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魔王の村長さん  作者: 神楽 弓楽
二章 村長たちの村おこし
54/114

52 「村長、ダンジョンマスターになる」

薄暗いこじんまりとした部屋の中央に巨大な結晶体が浮かんでいる。ガラスのように透明な球体の中心の紫色の光点から光が外へと発せられている。


宙に浮かんだままゆっくりと回転するそれは、俺たちが目指していたダンジョンコアだった。


「これがダンジョンコアか……綺麗だな」


ゲームで目にしたものと特に変わった点はなかった。当然のことながら、よりリアルになったダンジョンコアは、ゲームで見た時以上に神秘的で綺麗だった。しかし、同時に紫の光が妖しげで不気味でもあった。


ダンジョンを弄る為には、ダンジョンコアに自分を登録する必要がある。そして、登録するためにはダンジョンコアに触れる必要がある。


「………」


しかし、異世界に来た今、それが本当に正しい方法なのかは分からない。

緊張から俺は唾を飲み込んだ。


いや、今さら怖気づいてどうするんだ。やらないことにはどうしてここまで来たのか分からなくなってしまう。



俺は、意を決してダンジョンコアに手を伸ばして、触れた。



瞬間、俺の脳に様々な情報が入り込んできた。



「うわっ!? 」


驚いた俺は、ダンジョンコアからすぐに手を離した。


ポーン


『ダンジョン「遺跡に蔓延る魔獣の迷宮」の全権を獲得しました』

『ダンジョンの管理権を得たことによって称号 《ダンジョンマスター》を獲得しました』

『称号 《ダンジョンマスター》を得たことによってスキル【ダンジョン】が開放されます。――既に開放されてます』

『熟練度5ポイント加算されます――【ダンジョン】の熟練度は上限に達しています』


何の操作もしてないのに仮想ウィンドウが次々と目の前に出現した。


どうやら無事に登録できたようだ。

しかし、今のはなんだったんだろうか……。

例えるなら、電話帳レベルの分厚いマニュアル本を突然渡されたのに近い。


内容としては、ダンジョンについての情報ばかりだった。しかし、入ってきた情報が多すぎて全てを把握するにはもう少し時間がいりそうだった。


再度ダンジョンコアに触れてみるが、先ほどのようなことは起きなかった。


「カケル、どうかしたの? 」


「大丈夫か村長? 」


頭の中の情報を整理していると、後ろで控えていた天狐とゴブ筋が心配して声をかけてきた。


「ああ、大丈夫。急に情報が頭に入ってきて驚いただけだから」


俺は2人にそう返してから、ダンジョンコアの方に意識を再び向けた。

ゲームの時とは違い、起動画面が開くことはなかったが、先ほど頭に入ってきた情報から正しいやり方は頭に入っていた。


「――起動」


その言葉でダンジョンコアが明滅し、光量が増す。それに呼応するように部屋の床や壁の表面に緻密な魔法式が浮かび上がり、脈動するように明滅する。


勝手に仮想ウィンドウが次々と目の前に出現し、その画面に見慣れない言語が高速で羅列されてスクロールされていく。


ポーン


『【ダンジョン】によって情報の自動処理が行われました』


それがしばらく続いたかと思うと、そんな画面が出てきてゲームの時に見慣れたダンジョン作成の画面に切り替わった。



見慣れた画面が出てきたことにホっとする。


取り敢えず、時間経過で自動でモンスターを生み出す機能を全て停止させて、各階層のダンジョンモンスターの行き来を制限する。


あれ? 実行ボタンが……ああ、これも口頭で言わないといけないのか


「――実行」


その言葉でダンジョンコアから光が放たれ、ダンジョンコアの周りに無数の魔法式が浮かび上がった。

高速で流れる魔法式の一部が書き換わっていく。



ゲームの時は一瞬で終わっていたが、ダンジョンコアが落ち着くまで三十分以上の時間がかかった。



ダンジョンコアが落ち着いてから、確認するとちゃんと設定通りに変更されていた。


「これで取り敢えず安心だな……」


無事に目的が達成されたことに俺は深い安堵のため息をついた。




取り敢えずこの氾濫の芽は絶てたと思うが、他におかしなところがないか確かめるためにざっとダンジョンの状態と記録(ログ)を見た結果、やはりだいぶおかしくなっていたことがわかった。

三階層と四階層の間を塞がれたことによってダンジョン内での一部循環に支障が生まれてダンジョンの環境が瘴気に大きく傾いていた。

また時間の経過で実体を持つようになったダンジョンモンスター達が、実体化の影響で生じた空腹によって共食いが行われるようになって瘴気が発生するようになったのも瘴気が濃くなった原因の一つだろう。ダンジョンモンスター達もその瘴気に適応する形で変異が起きていた。


また、実体化したダンジョンモンスターが倒されることでダンジョンの稼働に必要なDP(ダンジョンポイント)の回収が出来たようで、その余ったDPがあのダンジョンボスの二体のゴーレムの強化に向けられていたようだ。


火竜は、塞がれる直前に倒された個体の死骸を素体にネクロドラゴンの下位種にあたるスカルドラゴン(骸骨竜)が生み出され、余ったDPと死んだダンジョンモンスターの死骸と溜った瘴気を素材に十年前くらいにネクロドラゴンが生み出されたようだった。



恐らく溜った瘴気を減らすための処置だったんだろうけど、それで瘴気を生み出すモンスターを生み出していたら意味がないように思う。


そんな感想を抱きながら、ふと疑問が生じた。


「あれ? ここ前任者がいないか? 」


ダンジョンには、ダンジョンマスターがいるのといない二つのタイプがあるが、後者は、決まったルーチンでしかダンジョンを運営しない。


このダンジョンの場合は、状況に合わせて生み出すモンスターを変えるなど何者かの意思が介入しているように思えた。


しかし、不思議である。友好的であろうが、敵対的であろうが前任者が入れば、ダンジョンコアに触れる前に接触してくるものなのだろうけど……って、それはゲームの話か。


「ってことは隠れてるって可能性もあるのか」


ダンジョンのマップを開いてそれらしき存在がいないか探ってみると、ダンジョンコアの部屋に隣接するようにしてある隠し部屋の中に反応があった。


「ビンゴ」


隠し部屋に入るには、色々手順を踏む必要があるようだったが面倒だったのでダンジョンコアを操作して手順を無視して開いた。


ゴゴゴゴ……


部屋の一部の壁が横にずれて入口が現れた。


天狐たちに一声かけて、警戒しながら中の様子を伺う。もしもの時のためにゴブ筋は前に出ていた。




隠し部屋は、なんというか生活臭溢れる部屋だった。



天井に埋め込まれた照明が照らす部屋には床に絨毯が敷かれ、その上には大きなソファにしっかりとしたつくりのテーブル。

テーブルの上には本が乱雑に積まれ、散乱していた。ふかふかそうなソファには、クッションとデフォルメされた可愛らしいドラゴンやゴーレムのクッションが置いてあった。

壁の方に目を向けると本棚がいくつもあり、本棚にはぎっしりと重厚な本が詰まっていた。


そして、部屋の奥にはぬいぐるみで溢れた大きなベッドがあった。シーツは、不自然にこんもりと膨らんでいた。



反応があったのは一つだけだった。ってことは……



一応周りに視線を向けるが、一番怪しいのはベッドだった。


「村長、俺が確認してくる」


どうしようか悩んでいるとゴブ筋が、名乗り出てくれた。確かに、不意打ちされてもゴブ筋なら対応できるだろう。


「ああ、頼む」


俺は、ゴブ筋の申し出を受け入れた。ゴブ筋は、大剣を部屋の端に突き刺してゆっくりとベッドへと近づき、警戒しながらベッドのシーツを捲った。


「む……? 」


シーツを捲ったゴブ筋から戸惑ったような声が聞こえてきた。


「どうした。何があったんだ? 」


「村長……、問題ないと思う。ちょっと来てくれ」


困惑した様子でそう言うので、俺もベッドへと近づいた。

そこにあったのは、膝を抱えて丸くなった真っ白な骸骨だった。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「死体……。いや、アンデッド……だよな? 」


ベッドの上にあった真っ白な骸骨の上には、生命体であることを示すHPとMPが表示されている。


しかし、俺たちが目の前にいるのに死んだように動かない。



「まさか、寝ているのか? 」


「あ、ああ……そのようだ」


そう呟くとゴブ筋が、困惑気味に頷いた。

ゴブ筋が、籠手を嵌めたまま上腕骨の上部に手を当てて軽く骨を揺すった。


すると、不自然に腕が上がると気だるげにゴブ筋の手を払おうとした。

ゴブ筋がすっと手を引くと、また手は元の位置に戻った。


「ん~お母さんまだ大丈夫よ~……」


顎がカタカタと動いて何やら、寝言らしき声も聞こえてきた。

想像していたよりも高く、少女の声だった。



これは確かにゴブ筋も戸惑うだろう。

俺も戸惑う。


ゴブ筋を見ると、どうする?起こそうか?と視線で聞いてきたので、俺は頼むと視線で返した。


再びゴブ筋が、骸骨の体を揺するが今回は先ほどよりも強かった。


「おい、起きろ」


「んー、だからまだ大丈夫だって~」


「おい」


「あと十分~」


「わふっ」


ペロッ


「ひゃぁああ!? 何々!? 今何か私の足を舐めてきたっ!? 」


「あ、起きた」


ゴブ筋が強く揺すっても中々起きようとしなかった骸骨だったが、ベッドに近づいてきたポチが骸骨の足の裏の骨を舐めると飛び起きた。


そして、体を起こしたところでゴブ筋と目が合った。


一瞬の間のあと、骸骨は甲高い悲鳴を上げた。


「きゃぁあああああああ!? オーク!? 犯されるぅぅう!? エロ同人誌みたいに! エロ同人誌みたいに! いやぁあああ! きゃぁああああ!! 」


必死にベッドの上でゴブ筋から距離を取りながら、近くのぬいぐるみを掴んでゴブ筋に投げる骸骨に、俺はどこからツッコめばいいんだよ……。と頭痛がしてきた頭を押さえた。







「ごめんなさい。ダンジョンの権利全て渡しますからどうか殺さないでください。死にたくないです」



時間が経ってきて状況が理解できてきたのか骸骨は、そういってベッドの上で土下座していた。

震えているのか、カチカチと歯がなっている。


「なんだが私たちが悪いことをしたような気分ね」


これには、ピリピリしていた様子の天狐も毒気を抜かれたのか小さくため息をついていた。

背後で小太刀に手を添えて今にも斬り捨てそうな小鴉には、まだ手を出さないように目で制しておく。



「あー、取り敢えずお互いに自己紹介をしようか。俺の名前は、藤沢(ふじさわ)カケル。テイムマスターだ。で、こっちの三人が俺の仲間の天狐、ゴブ筋、小鴉だ。俺たちは、今回起きた氾濫を終わらすためにここにきた」


「わた、私の名前は、ラビリンスでですっ。こここ、このダンジョンでダンジョンマスターやってま、ます! 」


骸骨(ラビリンス)に小鴉が殺気を飛ばしているせいか、ラビリンスの自己紹介は最初から最後まで噛み噛みだった。



「小鴉、もう少し抑えろ」


「………ハッ」


釘を刺すと小鴉は不承不承といった様子で殺気を抑えた。

こんな様子でも一応まだ敵だと言えるので、この警戒が悪いことではない。

ただ、相手が委縮してしまっては話が進まないからな。


「あえて、ラビリンスと呼び捨てにさせてもらうけど、ラビリンスは何でここで寝ていた? 」


「え、えー、だってエルフたちが三階の出入り口を塞いだおかげでここまでくる存在はいなくなったし、本は読み飽きたし、ゴーレムを強化して新しい本を買うポイントが足りなかったし暇だったから……」


「暇だったから寝てたのか? 」


俺がそう聞くとラビリンスはコクンと頷く。


「こんな体になってから食欲とかもなくなったし、寝てたら昔の夢が見れるから……」


昔の夢というのが気になったが、それよりも先にはっきりとさせておくべきことを俺は尋ねた。


「少し前に氾濫が起きていることに気付いてなかったのか? 」


「ハンランってなに? 」


俺がそう尋ねると、ラビリンスはきょとんとした様子で首を傾げた。


「……ダンジョンモンスターが地上に溢れることだ。三階層の出入り口を塞いでいた封魔の大岩が破られて地上に下層のダンジョンモンスターが溢れてきたんだ。まさか気づいていなかったのか? 」


自分でも声が低くなっている自覚があった。


「え、出入り口を塞いでたのなくなったの? マジで? 」


「おおマジだ。でなければ何でここに俺たちが来れてると思うんだ」


ラビリンスは、しばし理解できないといった様子で固まっていたが、理解が及ぶとガタガタと全身を震わせて再び土下座をした。



「ご……ごめんなさいぃぃいい! どうせショタエルフたんやロリエルフたんが一階層で蝙蝠とチャンバラしてるところとか、下層で狂った魔獣たちが血みどろの殺し合いしてるとこくらいしか見るもんないとか思って一年くらいぐっすり寝てましたぁぁあああ! 」



い、一年って……どんだけ寝てたんだよ。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃ! だから殺ざないでくだざい゛ぃ゛ぃ゛! 死にたくないですぅ゛ぅ゛! 」


眼窩(がんか)からボタボタと涙を流しながら涙声で命乞いを始めたラビリンスの扱いを俺は計りかねていた。


はぁ、どうしよう



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「何でもするのよね? 」


「はい! 」


「村長の言うことは聞くのだな? 」


「はい! 」


「村長が死を望めば潔く切腹するのだな? 」


「はっ……って切腹!? い、いいえ――」


「では今某が斬る」


「いいえ! はい! マスターの命令は絶対守ります! はい! 」




どうしてこうなった。



俺の目の前で繰り広げられる四人の問答を見ながらそう思わずにいられない。あと、小鴉お前のそれは脅しだ。



いや、命乞いするラビリンスの扱いに困ってたところを天狐が任せてって言うから任せたのは俺だけどな?


天狐が、死にたくないなら私たちの軍門に下るわよね? 何でも言うこと聞くわよね? 的なことを言いだして死にたくないラビリンスがそれにはい!はい!と二つ返事で答えてしまうものだから、とんとん拍子でラビリンスを俺の配下にするような流れになってきた。



あ、でもよく考えれば今まで仲間にしてきた経緯も大体がそんな流れだった気がする。


ようは、お前負けたから俺の下につけよなっていう。

頑冶みたいに穏便に仲間になった場合もあるけど、仲間の過半数はそうやって戦って負かして条件を満たして仲間にしてきた。


そう考えると、この流れも自然な流れとも言える。



……しかし、この世界でちゃんと契約ができるのだろうか?



そんな不安を抱いていると天狐の方の話はまとまったようだった。


「カケル、この子はカケルの配下につきたいそうなのだけど……どうする? 何でも言うことを聞くそうよ」


天狐が実にいい笑顔で俺にそう言ってくる。止めてやれよ。ラビリンスが捨てないでって目でこっちを見てきてるって


「ラビリンス、お前は本当に俺と契約していいのか? 」


「はい! 誠心誠意尽くしますのでどうか殺さないでください! 」



んー……まぁいいか。ラビリンスのことは個人的に気になっているし、仲間にするのもいいかなと思っていたのは本心だ。

しかし、問題は契約が上手くいくかだ。


「契約文はもう天狐から聞いてるよな? わかった。なら、契約を始めるぞ」


俺はラビリンスの正面に立つと両手をとって、大きく息を吸った。






『世界に刻まれし古の契約に従い

我、汝と共に在ることを望む』



俺の言葉に続くようにラビリンスの言葉が重なる。

お互いの体から魔力が迸る。



『病めるときも、健やかなる時も

富めるときも、貧しき時も

共に研鑽し、共に支え合うことを望む』



足元の絨毯の上に俺とラビリンスを囲うように魔法陣が浮かび上がる。




『どちらか一方が欠けることは非ず

我らは常に共に在り、死する時も共に在る』



お互いの手を通してお互いの魔力が循環する。



『汝の器が朽ちし日は、汝の器が甦るまで

我が汝の仮初の器とならん』



循環する魔力の速度が加速する。



『我らは、魂を共有する者なり

我らは、永遠に共に在らん――! 』



瞬間、激痛が走った。

自分という存在が削られるような喪失感を覚えると同時に、そこに別の何かが宛がわれて自分という存在が再構成される感覚。


右手の甲に鋭い痛みが走る。視線を向ければ、膝を抱える少女を模したらしき円形のエンブレムが右手の甲に刻まれて、紫色に輝いていた。


いや、それだけではない。その下にある何十何百とも言えるエンブレムを俺は幻視した。

その中でも特に金色に輝く九つの尾を持つ狐のエンブレムが印象的だった。


しばらくして、魔力の循環が穏やかになり、やがて切れる。


魔法陣はいつの間にか消え、右手のエンブレムも跡形もなく消えていた。



ポーン


『【契約】によって《ラビリンス》があなたの配下になりました』


目の前に仮想ウィンドウが出現する。

どうやら無事にラビリンスと契約が出来たらしい。


「ううっ、死ぬかと思ったです」


そのままラビリンスのステータスを確認していると、仮想ウィンドウの向こう側からラビリンスの声が聞こえてきた。



「お疲れさん。体の方は大丈夫だった……か? 」


仮想ウィンドウを横にどけてラビリンスに声をかけようとして俺は言葉に詰まった。


「酷いですよマスター。こんなに痛いなんて聞いてなかったですよぉ……」


俺の目の前にいるラビリンスは骨格標本のような骸骨ではなく、艶のある黒髪を伸ばした色白の少女の姿をしていた。


ついでにいうと素っ裸だった。


「ラビリンスお前……」


「ほぇ? どうしたんですかマスター……ってきゃぁあああああ!? 何でわたし裸!? マスターのエッチ!? って、あれ? ええっ!? 私、どうして元に戻ってるのぉ!? 」



混乱するラビリンスを見て、逆に落ち着いた俺は取り敢えずゴブ筋が差し出してきたベッドのシーツをラビリンスに被せてやった。



あー、確か余った下着がアイテムボックスにあったはずだけど、残ってたかな……




『称号』

プレイヤーにのみ存在するシステム。

条件を満たすことで様々な称号を得ることができる。

称号を得ることによって、【ダンジョン】や【創造魔法】のようなスキルが解放される場合や、ステータスに補正が入るものなどがある。

称号によっては、NPCの好感度が変動したり、今まで立ち入れなかった場所に入れるようになるものもある。


異世界に来たことで、後者の称号はリセットされ、前者もスキルの習熟の過程で得たものや一部を除いて全てリセットされている。

しかし、【ダンジョン】のように解放条件だった称号がリセットされてもスキルの熟練度などはリセットされないままだった。


つまり、カケルはゲームの時と比べて称号からいくらかあったステータス補正がなくなって多少とはいえ弱体化している。


【契約】

『モントモ!! 』の最重要スキルにして熟練度が上がりにくいスキル筆頭


モンスターを仲間にする時に必要。熟練度が低いとモンスターの格に釣り合わなくて自動失敗する場合もある。逆に熟練度が高いと所謂雑魚モンスターなら条件を満たしてなくても強引に自動成功する場合もある。

ユニークモンスターは、総じて要求熟練度が高く。神を冠するモンスターに至っては、まず熟練度がカンストしてないと仲間にできないと考えられている。

カケルは、一応カンストさせている。




名前:ラビリンス/種族:サブダンジョンマスター

性別:♀


容姿:

身長147センチの女性の骨格標本のような白骨の骸骨。服は一切身に着けていない。


カケルと契約した影響でか、黒髪赤目青目(オッドアイ)の少女。長年日に当たってないような病的な白さの肌を持つ。細身というよりは、骨のように痩せ細っている。


性格:

気弱で泣き虫。暢気


補足:

エルフの里の近くにある「遺跡に蔓延る魔獣の迷宮」のダンジョンマスターをしていた。


暇だったからと、一年寝続けるなど怠惰な生活を送っていた模様。

書物がいくつもあることから読書家としての一面もある模様。

ぬいぐるみ大好き。火竜やゴーレムたちに対して一定の愛着があった模様。

中々起きない。

カケルが気になる言動を多々する。


骸骨になっても生に執着している模様?





ラビリンスがゴブ筋を寝起きに見て、オークと叫んだのは間違ってるけど間違ってません。


一般的なゴブリンは、ラビリンスよりも低かったりしますからね。



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