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おまけ1 究極の闇

 少し時は戻り、行軍会議後、廃教会にて。


 大隊の幹部達はすでに解散していた。アリスもだ。今頃、皆、出発準備をしているはずだ。


「なあ、ネクロディア」


 スカイは、1人廃教会の朽ちた祭壇に腰掛けながら、脳内に住まう邪神ネクロディアに話しかける。


「なんだい?今章では出番無しかと思ってだらけてたんだけど」


「……ふと思ったんだが。今の状況、666が強くて今まで勝ち残れた。というより、敵も味方もアホ過ぎただけじゃ…」


「本作最大の闇に気づいたみたいだね」


 ネクロディアはケラケラと笑う。


「そろそろ読者からツッコミ入る所だ。女子中高生の大隊で20000人消し飛ばすとか、ブラッディ・ダラで1個旅団消し飛ばすとかおかしくね?って。Wikipediaに俺のページ出来るレベルの戦果だよ?」


「まあ、あんな腐敗+無能な政府軍正規軍部隊と何年もダラダラ内戦やってる時点で反政府軍も、ねぇ? 彼らの内情をネタバラシすると、無能+内ゲバ+兵站ガバガバのフルコンボを決めてるよ」


「うーん、この……」


「君達がブラッディ・ダラで皆殺しにした第13歩兵旅団に関しては、旅団長が他の味方との仲が悪くて、ろくに情報共有もせず、自ら死地に突っ込んでいったみたいだね。……しかも、開幕で旅団長はイーグル隊の子達が放ったロケットランチャーが直撃して乗ってた指揮車ごと爆死。指揮官戦死の状態で残された部隊の半分以上は徴兵されたばかりの、君達と同年代の学徒兵や少し上くらいの若い兵が多くて、戦場の真ん中で大パニックを起こして何も出来ずに挽肉にされていったというおまけつき。虐殺にならない方がおかしいよ。これ」


「…………やめろよ。『加害者』の心をえぐっていく設定生やすの」


「しかも君、敵には本当に容赦しないたちだから、士気崩壊状態で武器さえ捨てて逃げる生き残りを追撃して、投降した人間以外は入念に殺してまわってたよね。あの部隊の生き残り、ほとんどいないんじゃない?」


「逃げる敵を追撃するのは当たり前だろ? 反政府軍が俺達を学徒兵部隊だからって見逃してくれた事があったか?……しかし、嫌われる展開第一位だぜ?味方を上げる為に、敵と他の味方を無能にするの」


「両軍が有能だったら、こんな民草巻き込みながらダラダラ内戦なんか続けないから仕方ないね。話自体が始まらない。P世界線オンリーのドタバタ青春コメディになってたよ」


「そうなれば皆不幸にならずに済んだんだがなあ。大体、俺だってまだ15だぜ? 作者が15の頃なんて、彼女どころか、よっちゃんイカ食いながらエースコンバットやってた頃だぞ? 同年代の女の子の命1000人分も背負わせてるんじゃないよ」


「作者がエースコンバットファンなのは今もみたいだけど。……年齢については、かのアムロだってまだファーストの時は15だし。それに、あんまり年上にすると美少女(♂)設定使えなくなるから」


「アムロと同い年と言われると納得出来る様な、出来ない様な……」


「ま、政府軍も反政府軍も命惜しさと物資不足でなあなあでやってた所にルール無用の残虐ファイトする奴がきたらそりゃ強いよ。その辺はむしろ嫌なリアリティがある」


「まさに呂布と義経の合成獣の本領ってわけね……」


「ま、本作は戦闘パートより、キャラ同士の掛け合いがメインって事でひとつ。あくまで戦略、戦術部分はフレーバー的な、おまけ要素って事で。軍事的にこれありえねぇよ!って展開が来ても、読者さんには勘弁して欲しいなって」


「メタいなぁ」



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