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7、邪神(P世界線の姿)

 ――隊長!


 ―――隊長!


 ――――隊長!


 声が聞こえる……。この声は……エリザベスか。


 それまでぼんやりした状態から、スカイは急に意識が覚醒に導かれた。


「隊長! しっかりしてください!」


「ん」


 ……どうやら、あの謎の触手に取り込まれた後、意識を失っていたみたいだった。


 悪夢だったら良かったが、どうやら、現実みたいだ。


「目覚めたんだね! よかった!」


「隊長~! あんたが死んだら、私は誰に惚れれば良いんだよ~!」


 脇ではレベッカとアリスが両脇から抱きついている。普段はよくスカイをめぐって火花を散らしているのに、今はさすがにそんな事はお構いなしの様だ。


「……どのくらい寝ていた?」


「10分くらい……」


「あの触手……夢じゃあないよな」


「はい。現実です。隊長が触手に取り込まれた後、すぐに解放されて、触手も破片の中に戻って行ったのですが……」


 そう言うのはエリザベス。今、目の前で起こった事にどのような科学的説明をつけるべきか迷っている様だ。


「なんだったんだ。あれは」


 スカイは、ぼーっとした頭を覚醒させながら思考に入る。


 あのお札に意味深に書かれた、『ネクロディア』の字。大破した祠と蛙像。


「普通に考えて、祟りか何かだろうか……?」


 そう呟いて、スカイは馬鹿な妄想を払う様に頭を振った。


「いやいや、今は科学の時代だぞ? 上は宇宙、下は深海数千mまで人類が到達した時代だ。」


「祟り……とはちょっと違うなぁ」


「そうそう。そんな非科学的な……」


 かけられた声に頷きつつ、何気なく振り返る。なんとなくここにいるメンバーの声と、声色が違っていたのだ。


 振り返った先に『奴』はいた。


 夕日を浴びて伸びるスカイの影法師。そこに上半身だけ……というより、下半身が地面に埋まった感じの状態の美少女がいた。


 年齢は12、3くらい。土の様なツヤのある茶髪をロングヘアにして、瞳は新芽の様な緑色。いかにもファンタジーって感じの服を着ていた。


 いつの間かそこにいた、埋まっている美少女に、他の皆は何も言わない。いや、気づいている。が、この異様な状態に困惑していて誰も口を開けなかった。


「よっ!」


「…………あんた、誰? なんでそんな所にいるの?」


 辛うじて、口を開く。下半身が埋まった少女は、それに、にやりと口元を歪ませた。


「良くぞ聞いてくれた! 私の名前はネクロディア! 豊穣の女神様だよ!」


「嘘つけ! ネクロディアって、生贄要求してくる邪悪な土着神だろ!」


「さて、良さげな依代がいたので、彼を媒体に復活しようとしたネクロディア様! それが、なんでこんなクッソ情けない姿にされたか、次回ゆっくり解説していくね!」


「次回って何?! 登場と同時にメタ発言し始めたんだけど!?」


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