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4、風紀委員姉妹

「あ、隊長殿、いたいた!」


 突然生徒会室の扉が開かれた。果たして、そこに立っていたのはスカイも良く知っている3人組だった。


「おお、風紀委員三姉妹か。どうしたの?」


 そこにいたのはオードリー・フェロン、エヴリン・フォックスハウンド、ルーシー・フォックスバットの3人だった。


 3人とも風紀委員で、人当たりは良いが、校則違反は絶対に許さない、というまじめという言葉が制服を着て歩いているような少女達だ。腕には「風紀委員」と書かれた赤い腕章をしている。彼女らのトレードマークだ。


 3人とも、家庭環境が複雑で、児童相談所の介入で親元から離れ、施設で育ってきたという。3人はその保護施設で一緒に育った仲。本当の姉妹の様に仲が良い。ちなみにルーシーには妹がいるらしいが、彼女は別の学校に通っているそうな……。


 3人は小学校の頃からスカイとは面識があった。


 施設育ちであるせいで、当時、それを馬鹿にしてくる同級生がよくいた。そんな子供故の純粋な悪意から、彼がよく守ってあげた。


 そのせいか、スカイには3人とも凄く懐いてきており、陰では『スカイの忠犬達』だの『スカイのハーレム』とか言われている。……そのせいで、彼が校則違反者に彼女達をけしかけているみたいな構図になっているが。


「隊長殿……大変なんだ。来てくれ」


「なんだよ、大変な事って……」


「見てもらった方が早い」


 つかつかと入ってきたオードリーがスカイの手を握る。そのまま彼を引きずってどこかに連れ去ろうとしている。


「ちょっとちょっと、オードリー。まだ、隊長は仕事しているんですが……」


 そういって止めに入るエリザベス。さっきまで雑談してたけどね……。とは言わない。


「いや、仕事よりも大変な事が起こった」


「何よ、大変な事って……」


 レベッカも、オードリーの慌て具合に少し不安になったらしい。


「あの校庭の裏庭にある謎の祠あるだろ?」


「うん。あるね。いつのものかは分からないけどかなり古いものだって……土着神を祀ってるとか聞いた様な……確か……名前はネクロ……ディアだったかな?」


「そのネクロなんたらの封印が……解けるかもしれないんだ……!」


 悲痛な面持でオードリーが言った言葉に、生徒会の4人+1人に困惑の色が混じる。


「封印が解けるって……どういうこと?」


 セラフィーナの困惑に答えたのはエヴリンとルーシーだった。


「祠がね……その……『事故』で、大変な事になった」


「ぶっ壊れたの……その祠の中に、『この祠、ネクロディアの封印所なり、壊すべからず』って書かれたお札が貼ってあったの」


「えっ、ぶっ壊れたってどういう事だよ……それに完全にホラーの導入じゃん。この展開」


 あの祠はスカイも何度か見たことがあるが、そんな簡単に壊れるような造りじゃなかったと思うんだが……。


「まぁ、来てもらえば分かる。百聞は一見に如かずだ」


 スカイの言葉にそう返すと、オードリーは彼を引きずるように、生徒会室から連れ出すと、裏庭まで牽引していった。イヴリンとルーシーにも腕を掴まれ、まるで戦場で脱走しようとして捕まった脱走兵みたいだった。


 ちなみに生徒会の他の4人も(心配だったのか好奇心ゆえかは分からないが)付いてきた。

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