表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

しいなここみの交通エッセイ

『並走』にはデメリットしかない

 大型トラックのドライバーをやっております。


 日頃、走っていると、2つの車線をぴったりと並びながら走ってらっしゃるドライバーさんをたまに見かけます。

 乗用車に限らず、大型トラックどうしがぴったり並んで道路に蓋をしているなんて場面も見かけます。


 意識の高いドライバーさん、ライダーさんなら当然ご存知でしょうが──


 並走にはデメリットしかありません。


 まず前に何かが飛び出してきた時、逃げ場がない状態になります。ハンドルで避けようにも隣を塞がれてしまっているので、ブレーキで避けるか轢くか、あるいは隣の車かガードレールに突っ込んで避けるしかなくなります。

 車体をずらしておくことで横に逃げ場を確保しておきましょう。

 並走状態はとても危険な状態なのです。


 また、後ろの車が追越しできなくなります。

 ずーっと並走されていると、速い車が来ても追越しできず、下手をすると煽られます。

 スムーズで円滑な交通を作るため、交通全体のことを考えて、右側は空けておきましょう。


 乗用車さんの中には大型トラックに追越しをかけられたらスピードを上げる方がたまにいらっしゃいます。


 一定速度で走っていたら前が詰まったので追越しに出たのです。べつにふざけているわけでも、バカにしているわけでもありません。

 大型トラックはリミッターが装備されているので90km/h以上スピードが出ません。70km/hぐらいで走ってらした乗用車さんに追越しをかけた途端90km/hに上げられると追越しができなくなります。

 前述した通り並走はとても危険な状態です。

 追い越されるのが嫌なのなら大型トラックよりも速いペースで走行されることをお願いします。


 並走にメリットがあるとしたら、それは『隣の車をブロックできる』ということだけです。

 意思表示としてのブロックは必要な場合もあるにはありますので、これはまぁ、唯一のメリットと言ってもいいように思います。

 ただ、それが『安全のためのブロック』ならいいですが、『嫌がらせのためのブロック』、『自分のムカつきを表現するためのブロック』などは危険でしかありません。


 どうか、隣の車とは位置をずらして走行するということを意識していただきたいと願います。


 あっ。もちろん渋滞時等は除きますよ?





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
高速道路かな? まさか一般道で90kmオーバーを出してないよね? わたしは普段高速を使う環境ではないのでアレだが、一般道で考えると並走に追い付いて、文句を言う時点でスピード違反をしている気がするんだ。…
実感ですよねー。 ムカつかないで運転してほしいです。 それこそなんのメリットもないですもん。 たまに、思いっきり勘違いして怒って煽ってるヤツ見ますけど、あれで事故ったら一生棒に振るんだけどねー。。と思…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ