国防の基礎
国防と聞くと大半の方は、国土を守ると思うでしょう。
国土を守るのは半ば正解です。
国防の本質は国家を守ることです。
国家とは、国土、国民、政府が揃っているのが原則ですから、国防は国土と国民を守る政府の責務です。
さて、国防は軍隊のみが行うものではありません。軍隊の主要任務は国土防衛と国民保護ですから、外敵の軍事的圧力の緩和、或いは侵略意図を断念させるのが狙いとなります。
国民保護の観点から国防を考えると、疫病の侵入を防ぐ検疫も国防の一種と理解できます。
つまり民主主義国家にあっては、我々国民に国防を意識した行動が求められます。
兵法書では、軍事力の行使に先立ち、情報戦が繰り広げられ、この情報戦の成否で勝敗が決するとされております。
例えば、相手国の国防意識を削ぐような言説を流布して備えを乱し、友好を醸して軍事的圧力に慣らしてしまえば、相手国の領土を奪い取るのは簡単です。
実際にチベットがこの方法で制圧され、民族浄化(弾圧と虐殺)されてしまいました。
昨今の我が国の現況を鑑みるに、国防意識の欠如が憂慮されます。憲法が平和を維持して備えという幻想を信じている一定数の人々が声高に平和を唱えますが、平和を維持しているのは憲法の条文ではなく、常に任務を遂行している自衛隊や海上保安庁などの最前線で外敵を防いでいる人々のお蔭です。
我々国民が安心して眠れる日々を維持している、自衛隊、海上保安庁の皆様に感謝申し上げます。
その自衛隊、海上保安庁が任務遂行し易いよう法整備と雰囲気作りは我々国民の役割です。
安全と安心を得られるよう、諸外国の謀略に騙されない知識と心構えが必要ですね。