加湿器殺菌剤事件
今世紀初頭、韓国で発生した死亡事故で、十年間に千人を超える人々がなくなりました。
原因は加湿器に使う殺菌剤で、この殺菌剤を使った人々が亡くなり、比較的軽症で済んだ人々が危険性を訴えても改善されずに被害者が続出し、企業側が隠蔽工作を行うなど「家の中のセウォル号事件」とも呼ばれています。
我が国でも同様の事故が発生する寸前でした。
次亜塩素酸水を噴霧機や加湿器で室内に散布する予定だったようですが、よくもこのような危険な行為を教職員が実行しようとしていたことに驚きです。
次亜塩素酸は、水素、酸素、塩素で構成される劇薬で、仮に加湿器から空中散布されると塩素を発生する危険性があります。
また塩素が水と反応すると塩酸になりますので、人体に有害な物質と言えます。
次亜塩素酸を平易に言えば漂白剤ですから、霧状になった漂白剤を吸い込めばどのようになるか理解できるでしょう。
我が国は教育を受ける機会が均等のように見えますが、最終的な知識量で言えば、最低限の教育も修了していない人々が多くいます。
一般人を超える知識量が教員や公務員に求められると思うのですが、実態は一般人より劣る者ばかりです。
殊に理系分野での知識人が公務員や教員に少ないのは、文系偏重の弊害と断ぜざるを得ません。
我々人類の文明を支える理系分野人材の育成と厚遇は喫緊の課題です。