生きてさえいれば、また会える
今回は本来、ファンタジー世界での武具を考察する二回目の内容でしたが、後日に回しました。
そうせざるを得ない特段の事情が起きたからです。
北朝鮮による日本人拉致被害者の横田めぐみさんの御尊父、滋さんがお亡くなりになりました。87歳でした。
横田さんの長女めぐみさんが中学生の時に拉致されてから四十年以上、娘さんに会いたい思いで過ごされ、拉致被害者奪回運動の先頭に立っておられました。
篤実な方で、他の拉致被害者のご家族に寄り添う姿勢は、到底余人の真似できる行為ではありません。
娘さんに会いたい一心、ただただそれだけの思いを、どうして叶うことなく終えなければならないのでしょう?
平穏な生活、ありふれた幸せを一瞬で奪い去り、その人生の終わりの瞬間まで苦しめ続けた北朝鮮には、強い憤りしかありません。
横田さんだけではありません。有本さん、増元さんなど多くの拉致被害者のご家族が高齢で亡くなっています。
ある拉致被害者の御母堂は、娘さんが行方不明になってから玄関の鍵を掛けたことがなかったそうです。「娘がいつ帰宅してもいいように」との親心です。
「それでも私は国民を、日本人を(拉致被害者の奪回を達成すると)信じる」と遺言して亡くなった方もおられます。
拉致事件は、北朝鮮が拉致を認めた翌年も発生しています。
政府認定の拉致被害者と、拉致の疑いが濃厚な特定失踪者は、日本人だけでも千人近く、国際的には更に多くの人々が拉致されています。
ご家族との再会を果たせないままに人生を終えられた被害者家族の皆さんの無念の思いは、必ず晴らさなければなりません。
北朝鮮政府と、拉致事件の手助けをした日本国内の工作員は全て断罪です。ご家族の無念の思いは、そのぐらいでは晴れないでしょうけれど。
それでも、私たちは再発防止も見越して、国民保護の大原則を死守しなければ、全ての拉致被害者とそのご家族、更に子々孫々に至るまで顔向けできない恥ずかしい黒歴史の1ページを綴ることになるでしょう。
拉致被害者、全員の早期帰国を願います。