独特な武具
ファンタジー世界での武器考察も、今回で一段落つけます。
最後は独自の武器についてです。
秋津透の『魔獣戦士ルナヴァルガー』には斧剣と呼ばれる武器が登場します。
これは斧の刃の部分が乾坤圏のようになっていて、柄に当たる部分に剣状の刃が付属しているという、百聞は一見にしかずの形をした武器です。
友野詳の『ルナルサーガ』には、シールドバトン、ハープボウなど独特な武器や戦闘方法が登場します。
シールドバトンはトンファーに似た形状の武器で、幅広の部分が盾の役割も果たします。
ハープボウは竪琴の弦に矢を番えて射撃します。バグパイプの吹き矢もあります。
他にもイブニングスターなど変わった形状の武器が登場しますので、独自の武器を考案して使いたい方は重複しないか確認した方が良いでしょう。
知性を持った武具は古くからある発想で、『エルリックサーガ』のストームブリンガーを始め、多種多様な装備品が自我を持っていて、それぞれの物語を作ります。
毛色は違いますが『ロードス島戦記』に登場するカーラの額冠も一種の知性を持った武具でしょう。
近未来では人工知能を搭載した武具があっても良いでしょうし、意思を持った武具が反乱するというのは『新造人間キャシャーン』のアンドロ軍団が著名でしょう。
武具ではありませんが人工知能で動く自動車と言えば、『ナイトライダー』ですね。
人工知能に人の意思が加わった時、無限の力を発揮するなんて、燃える展開です。赤松健の『AIが止まらない』は萌える展開です。
このように、独特な武具は類型が幾つもありますので、陳腐化しないよう設定したいですね。




